新車を購入したとき、必ずと言っていいほど「コーティングはどうされますか?」などと聞かれます。
その質問に対し、「なんとなく新車だからした方がいいとは思うけど、安いものではないしなぁ..。」と、少し躊躇される方も多いかと思います。
今回はそんなコーティングをしないことで発生しうるデメリットについて記述していきます。
コーティングの種類
簡単にコーティングをこなすコツ
また、結論を先に申し上げると、コーティングは施工した方が良いです。
ただし良いコーティングをプロに依頼した場合、当然それ相応の費用が発生してしまいます。
ですので、もしDIYで施工を検討されている人であればピカピカレインがおすすめです。
以下の記事でも紹介しています。
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コーティングはした方が良い!しないと発生しうるデメリット
実際、新車を購入した時にはほとんどの方がコーティングを施工されます。これは大事な車を末永くキレイな状態で乗り続けるためですが、逆にコーティングをしないことで以下のようなデメリットが出てきます。
紫外線の影響を受けやすくなり、変色が進みやすくなる
塗装面が傷つきやすくなる
洗車による恩恵を受けにくくなる
コーティングは塗装面の上にコーティング剤によって新たな層を作り出します。この層の上に付着した汚れは落としやすく、キレイな状態に戻しやすい=洗車が簡単に行えるようになるというメリットがあります。
一方、コーティングをしていない状態では、洗車をすればある程度の汚れを落とすことは出来ますが、頑固な汚れや水垢が落としにくく、洗車が想像以上に面倒なものになってしまいます。
これは車を洗車機に入れた場合も同様で、ごく表面の汚れは取ることは出来ても、洗車機から出た後に車をタオルで拭くと汚れが取れる(=洗車機内で汚れが取りきれない)ことも多々あります。
車をただの移動道具と捉え、汚らしいままでもOKという人であれば良いですが、車は外に置いておくものなので、あまりにも汚い状態が続くと周囲から「だらしない人なのかな。」などと余計な推測をされる可能性もあります…。

車は車庫を持たない場合は基本人の目につくものなので、できればキレイな状態にしておきたいですよね。
紫外線の影響を受けやすくなり、変色が進みやすくなる
物の劣化を進める大きな要因となるのが紫外線です。もちろんこれは車も例外ではありません。
その劣化の結果として現れるのがボディや内装の「変色(日焼け)」です。外で使うものなので、100%紫外線をカットし、まったく変色させないというのは不可能かもしれませんが、コーティングや定期的な洗車をしていない車は特に顕著に変色があらわになります。
メーカーが作り上げたキレイな発色が失われてしまうと、せっかくの見た目がずいぶんと残念な感じになってしまいますので、人間の体と同じく紫外線の影響をカットする目的でもコーティングは有効です。
塗装面が傷つきやすくなる
上記でも記述している通り、コーティングは塗装面にさらに層をつくることでボディを周囲からの影響を防ぎます。
この層は種類によってはとても硬く頑丈な層を作り出すものもあり、その硬度は鉛筆の硬さを表す鉛筆硬度で示されたりします。
●鉛筆の芯の硬さを示す表記(※メーカーによって段階幅は異なる)
●一般的には「6B」「5B」「4B」「3B」「2B」「B」「HB」「F」「H」「2H」「3H」「4H」「5H」「6H」「7H」「8H」「9H」の順で硬くなっていく
よくコーティングによって形成される層が9Hの硬さであることを謳い文句にしているコーティング剤が売られていたりします。それはこの鉛筆硬度でいうところの最高強度であることを示しています。
9Hの層ならどんなダメージでも受けないという訳ではありませんが、ボディを傷から守るのには有効です。
ダメージを受けたとしてもそれがコーティング剤の部分までで留まってしまえば、再度コーティングを行うことによってそのダメージを埋める事ができるからです。
もしコーティングをしていなければ、そのダメージは直接ボディへ行ってしまい、目に見えるほどの傷を消したいのであれば、再塗装というコーティングよりはるかに手間・費用の掛かる修理が必要となってしまいます。
コーティングの種類
コーティング=塗装面の上に新たに層を作るということを記述していきましたが、ではその種類はどういったものがあるかを紹介します。大きく分けて5種類になります。
油脂系
いわゆるワックスです。施工後は深い艶がでることが特徴で、比較的簡単に見た目がキレイになることからも人気です。
デメリットとしては雨や熱に弱いこと、持続期間が2週間程度と短いことが挙げられます。
樹脂系
フッ素やシリコンなどを原料とし、別名ポリマーコーティングなどとも呼ばれるものです。
油脂系よりも持続期間が長く(3カ月程度)、雨・熱にも油脂系よりは耐性があります。
それでも持続的に熱にさらされた場合はコーティングが落ちてしまう場合があるので、効果を持続させるためには専用のトリートメントケアが必要になる場合があります。
ガラス系
こちらは樹脂(ポリマー素材)にガラス繊維を混合させたコーティングになります。
樹脂よりも効果持続期間が長くなる(半年程)メリットがあります。
その反面、施工がポリマーより難しいため費用が多くかかってしまいがちというデメリットもあります。
ガラス
ガラス系との違いはざっくりいうと、コーティング剤内のガラス繊維の含有率になります。

ガラス系はコーティング剤内にわずかでもガラス繊維が入っていればそう呼称してOKなんだそうです。
当然ガラスコーティングはガラス系コーティングより多くのガラス繊維を含んでおり、高密度・高強度の被膜を作ります。
その結果として効果持続期間が10年近く続くものもあり、メンテナンスがより楽になるため、カーショップではこのコーティングを推しているところが多いように見受けられます。
セラミック
効果持続期間や被膜の強度など、すべてにおいてガラスコーティングを上回る効果を発揮するコーティングです。

もちろんお値段も。笑
ナノセラミックス金属+炭素などから形成されるコーティング剤は、逆に施工後は剥離する方が大変というほどの強度を持ちます。
本当の意味で、車のキレイさをキープしたいという人にとっては現段階では理想的なコーティングかもしれませんね。
簡単にコーティングをこなすコツ
コーティングの種類を記述しましたが、そのタイプの選び方はひとそれぞれ。コストや手間について折り合いの付きやすいものを選ぶのが一番ですが、一般的なご家庭であれば以下のような方法であれば対応しやすいかと思います。
自宅での洗車の後に行う(ルーティンにする)
洗車を行い、乾いたタオルで拭き上げた後の状態の車は、自宅での簡易コーティングを施工するのに理想的な状態です。
洗車後にスプレーでボディに吹き付けて施工するガラス系・樹脂系コーティングは簡単に取り扱えるものが多く、なおかつ回数を重ねていくことでより強固な被膜を形成します。
また、コーティング剤を噴霧したあとはタオルで拭き上げるタイプが多いですが、これを洗車直後の拭き上げと同時に行えることで手間の軽減にもなるタイプもあります。
洗車機にて、コーティング剤が含まれたコースを洗濯する
屋外でホースを伸ばしたり、脚立を持ってきたりして行う洗車が嫌だ(というか時間的に制約がある)という人は、コイン洗車機による洗車+コーティングのコースを利用するのも手です。
洗車後は簡易的なコーティングがされている状態で洗車機から出てくるので、あとは水滴を拭き上げるだけで良く、忙しい人にはもってこいのコーティング方法です。
※自分の経験上、洗車機では高額なコーティングコースでも持ちがあまり良くないと感じる事が多かったので、それであれば安価なコースを複数回行った方がキレイを保ちやすいと思います。
業者に依頼する
しっかりと施工し、持続期間をより長くしたいのであれば、業者に依頼するのが精神的にも安心かつ一番簡単かと思います。
コーティング業者による施工は専門につき、全てが高額という訳ではなく、比較的低価格で行えるコースもあります。
逆に高額になったとしても、プロの技術で施工されたものはやはり素人が行った簡易コーティングとは雲泥の差です。

施工後の洗車の際にその効果より実感できます。
私自身、ボディに付着した鉄粉を除去する際に失敗してしまい、その結果業者へコーティングを依頼したことがあります。その件については【放置は危険】正しい車の鉄粉除去方法と失敗したときのリカバリー方法でも紹介しています。
まとめ
コーティングをしないことによって発生するデメリットは、発生後は取り返しがつかない(治せても費用が多くかかる)ことが多いです。
可能であれば、できる限りコーティングは施工しておいた方が何かと安心に繋がるかと思います。
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