車にとってタイヤは超重要パーツである分、それ相応の値段がするのでやすやすと買換えはし辛いですよね。

まず車検2回はクリアしたいところですね。
かといってだいぶ劣化が進んでいるタイヤを誤魔化し誤魔化し使用し続けるのも不安です。
その中で、いわゆる激安タイヤ等と呼ばれるタイヤが存在します。
本記事では、激安タイヤ(アジアンタイヤ)が安価であることに秘められたデメリットや、良質なものを見極めるための方法等について記述しています。
質の良い安価なタイヤを手に入れるために
アジアンタイヤユーザーの声
激安タイヤといえば「アジアンタイヤ」
安いタイヤと聞いて思い浮かぶのは「アジアンタイヤ」と呼称されるタイヤではないでしょうか。
実際、いわゆる激安タイヤと呼ばれるタイヤの多くはこのアジアンタイヤが該当する場合が多いです。
アジアンタイヤはその名の通りアジア圏内で製造されるタイヤで、日本のブリジストンやヨコハマタイヤとは規格が異なります。
それぞれの規格
日本のタイヤ
→ JATMA規格(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)
日本国内で使用するタイヤの単一化・標準化を目的に
互換性や生産使用の合理化を図るためのもの
アジアンタイヤ
→ ETRTO規格(欧州タイヤ・リム技術機構)等
タイヤとリムに関する規定を定めている規格で、
主にヨーロッパ圏等で使用されるタイヤの製造・使用の指標とされる

ちなみに日本のタイヤにもETRTO規格に準ずるものもあります。
この2種について細かい違いは多々あるものの、主だって異なるのは設定空気圧量の違いです。
ETRTO規格はJATMA規格のものと同等の負荷(荷重)を受けるためにはJATMA規格のものよりも高圧にする必要があります。
ただし、購入時にそれを把握しておけば何ら使用に問題ないので、この点で過度な心配は不要です。
アジアンタイヤが安い理由
ではなぜアジアンタイヤが安いのか?それは人件費や運搬費、開発費を抑えているためになります。
アジアンタイヤを製造してるアジア圏内(中国、インドネシア等)は日本よりも人件費や物価が安価であり、そこで製造することによって必要コストを下げています。

ただし、近頃の円安の傾向によってそのバランスは崩れつつあり、中国から工場を撤退する企業も増えていましたね。
また、タイヤの原料となるゴムは「ゴムの木」から採取されます。そしてそのゴムの木はタイやインドネシア、マレーシア等の国々で生産されており、伐採地から製造場所までの距離が近いことで運搬費を安く上げられることもアジアンタイヤが安い要因の一つです。
さらに、性能を他社メーカーの現行より前のモデルの物を取り入れていることで開発費をも抑えられていることも重要なポイントです。
安全性は?
消費者側からすれば安価であることよりももっと重要なのは安全性ですよね。
結論から言うと、ものによるという答えになります。
もちろん国内には十分な安全性を確保し、快適なカーライフを支援してくれているアジアンタイヤも多く流通しています。

最近では上記の円安の影響もあってアジアンタイヤを使う人も増えてきていますね。
ですが、多くの人が使っているからと言って何も調べず、ただ安価であることを理由に選定し、国産タイヤと同等の性能・耐久力を期待してしまうとがっかりしてしまう結果となるタイヤも少なからずあります...。
なので、そういったトラブルを回避するために、質が良く、なおかつ性能も問題ないアジアンタイヤを購入するために下記の点に注意しましょう。

新卒の人等、比較的生活費に余裕がなく、かつ車を所持している期間がまだ短い場合は特にご注意くださいね。
逆にタイヤはさらに多くのユーザーが使っていて安心できる国内品を使用し、それ以外の費用(メンテナンス代、保管代等)を安く上げたい場合は、自身でタイヤを管理することをおすすめします。
その場合はまず交換作業を行えるようになる必要があります。
下記の記事ではセルフでタイヤ交換を行う場合の基本についても記述していますので参考にしてみて下さい。
質の良い安価なタイヤを手に入れるために
情報収集はよりしっかりと
安かろう悪かろうという言葉があるように、安価なものはそれだけの理由があることが多いですよね。
アジアンタイヤが安価である理由は表向きは上記の事由によるところとなっていますが、物によっては正直なところ劣悪な原材料を用いることで生産コストを抑えているものもあるのが現実です。

その結果、摩耗が激しかったりグリップ力に難があったり、はたまた耐久性が低くすぐにパンクしたりするものも流通していることは確かです。
ですがアジアンタイヤは「安かろう」には当てはまるものが多い中で、全てが「悪かろう」に当てはまるとは限りません。
ですので、費用を抑える上では価格を重視するのは重要ですが、肝心の安全における性能面で、十分な効果を得られるものなのか、安価な分よりしっかりと下調べをする必要があります。
ですが、たくさんのメーカーがあり、その中でさらに多岐に渡りシリーズを展開しているタイヤ全てを比較するのは現実的ではありません。
なのでこの場合は普通、認知度が高い=ユーザー数が多い=良質なものが多いという考えのもと、タイヤを選定するのが合理的ですよね。
下記のメーカーはアジアンタイヤの中でも人気が高く、高評価を得ているものが多いので、まずはそのあたりから当たっていきましょう。
韓国:ハンコック
日常生活のなかでこの社名を耳にすることも多いのではないでしょうか。
ハンコックは韓国に本社を持ち、2023年時点で世界36か国に支店・法人を所有する国際的なタイヤメーカーです。

創業は1941年なので、企業として80年以上の歴史を持つ老舗のタイヤ屋さんです。
ハンコックはトヨタや日産といった日本の企業ともパートナー関係にあり、新車の標準装備品として使用されるほど信頼されているメーカーです。
エクストレイルって新車でハンコックのタイヤ履いてるんだね pic.twitter.com/rWO5lPiTfu
— 乙川 (@sakurashukugawa) June 8, 2023
台湾:ナンカン
ナンカンは1959年創業の台湾のタイヤメーカーです。
過去にはヘリコプターやジェット機用のタイヤを製造・開発を行っていた実績もある台湾1歴史のある企業です。
過去、ナンカンタイヤ=安い=低品質などといったイメージを持った人も正直少なくなかったそうですが、現在ではグローバルタイヤブランドと遜色無いほどの品質を持ったタイヤとして認知されています。
昨日預かったうどちゃんのタイヤ交換
←シバタイヤTW380のウェイト
ナンカンNS20のウェイト→
圧倒的にナンカンの方が作りがいいね
古いウェイトはがして完了~#今日のgarage名北 pic.twitter.com/DYODfGvFAx— AO (@AO_stamin) October 7, 2023

メーカーも事情に携わる中で進化していきます。創業から間もなかったころのタイヤを使っていた高齢の人はナンカンタイヤに良いイメージがない人もいるかもしれませんね。
中国:クムホ
クムホは中国にて、1946年タクシー事業から始まり、その後バス事業(クムホ高速)を展開。当時バス用のタイヤの供給が進んでいなかった状況において、その課題を解決するためにタイヤ事業を始めたことが現在の会社の起源となっています。
現在では世界中の車メーカーにおける新車装着タイヤの品質基準を満たし、たくさんの企業のタイヤ製造委託(OEM)を受け、幅広く事業を展開しています。

日本の横浜ゴムとも技術提供を結びました。
その品質は記述の通り多くのメーカー、ユーザーから認められ、上記2社にも劣らない良質なタイヤを製造しています。
初KUMHO(クムホ)タイヤ🛞乗り心地など悪く無いです。なんと言っても価格が素晴らしい👍 pic.twitter.com/7jSnTq8iTA
— スキット……広告 (@daikoku194) June 5, 2023
ただし見極めは慎重に
歴史があれば必ず良いタイヤを製造するという訳ではありませんが、それだけ事業を続けられたということは、それだけそのメーカーのタイヤを欲した人や企業がいたという何よりの証拠です。
ただし、求める性能や価格はユーザーによって異なるため、メーカー側もそれぞれの需要に合ったタイヤを製造せざるを得ないことも多いです。
そしてそのタイヤの使用感(お店や企業であれば売れ行きなど)は人それぞれ。
タイヤ業界において世界屈指の技術を持つ日本の高性能なタイヤに慣れている人からすれば、もしかしたら性能にやや難を感じるというケースも少なからずあるでしょう。
そのため、不安であれば価格やスマホで見れる口コミ等だけではなく、実際に使っているユーザーやお店に出向き、納得できる状態で購入を検討することをおすすめします。

お店に出向くなら国産タイヤも扱っているところの方が実際の売れ行きや他ユーザーの声も集めやすいです。
激安タイヤユーザーの声
調べれば良い話も悪い話も出てくるアジアンタイヤですが、実際に世に出ている「良い評価」の個人ユーザーの声を集めてみました。
タイヤは12年年以上経ってたのでもちろん交換。
アジアンタイヤですが、中々良いです。
ついでに下回り洗浄。
ステッカーが12年眠っていたのを語ってますね👍 pic.twitter.com/rei1VuqpWK— DB8poweR @シビゎご (@db8powe) June 13, 2021
予算の関係で安物のアジアンタイヤだけど新品は良いもんです。 pic.twitter.com/cdQ2Kn3vtD
— あきたかはし (@akitakahasi51) January 8, 2023
免許なしキッズが「アジアンタイヤはダメだケチらず国産買え!」って言うのと
サーキット月一で通ってる子が
「最近のアジアンハイグリ結構食うのでコスパ良いよ!」
って真逆の意見でどっちが信用できるかなんて聞くまでもないだろうに— Revo@昴と蠍 (@Revo_BL5C) May 24, 2018
これ1本の値段ですか?😵
国産にこだわらないなら、アジアンタイヤがコスパ良いです✋🏻
車のタイヤはアジアンタイヤを知ってから国産タイヤ使ってないです😅— トクッチ (@jzx90kai_toku) May 5, 2023
アジアンタイヤの良いところは変なサイズまでラインナップしてるとこ
— スピットファイア (@astrafragile) May 31, 2022
アジアンタイヤ、意外とグリップ良いよね!
ロードノイズは我慢!! https://t.co/9xKolaZByc— オッティ@G&G 11.1v 推奨派 (@GG_Knights_KOOL) April 7, 2022
タイヤは良いの履かなきゃとこじれてアジアンタイヤはクソという流れになるんですね。
アジアンタイヤまともに扱えない人は国産履いても意味無い— 暗黒狛戌@草餅コペン🐈🎩🦊 (@komainuryuga) July 21, 2019
ホイールに金かけてゴムはアジアンタイヤとかにしたら?
アジアンタイヤも性能良いらしいよ。— 桜華結界@ロンドン級の末っ子 (@oukakekkai0705) September 8, 2018
例のアジアンタイヤ…
けっっっこう良い動きするぞ…wwwww
ウェット路面での感想なんだが
滑ることは滑るけど完全にグリップが失われることなく鼻先をインに向けることができるから安心して走れる!!!
柔らかいタイヤだから耐久性は微妙かもしれないけど街乗りにも問題なく使えるし安いからオススメ pic.twitter.com/C1UvhvlFqd— すぅ@BL5 (@Suu_Nukodono) April 5, 2022

静寂性やグリップ力、価格等、特徴ごとに割り切って使っている人も多いみたいですね。
まとめ
最近ではアジアンタイヤに分類されるタイヤも質が向上し、普通のタイヤを同等と言われるほどにまでなってきているものも多いです。
ただし、その中には粗悪なものも含まれている可能性もあるので、購入の際は安心しきらず、より慎重に選定を行いましょう。

トラブル時の周りへの被害も想定して選定しましょう。
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