新車を購入した際、販売店側から必ずと言って良いほどコーティングの施工について確認されると思います。
一方中古車はというと、その車両のコンディションやオーナーの予算によって需要がまちまちなので、販売店によっては提案されないこともあります。
ですが、中古車でもコーティングを施工することによって見た目はもちろん、ランニングコストをやすく済ませたり、維持のための手間の軽減にも繋がることもあります。
ですので今回は、中古車へのコーティングの必要性や、その手順の重要性等について記述していきます。
重要な下地処理の手順とそれぞれの重要性
対費用効果を高めるために
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結論:10年落ちの中古車でもコーティングは有効
製造から10年経過した車でも多くの場合はコーティングは有効で、以下の理由から施工する価値は十分にあります。
塗装面の輝きは復活できる
車両の塗装面の輝きが失われていく大きな理由は、表面上に付着したホコリ等の汚れと、傷等によって小さな凹凸ができていくためです。
表面上の汚れはすぐに洗車をすることによって除去できますが、汚れを放置することで頑固に付着してしまうことがあります。
汚れが付く前にコーティングを施工していれば、落とすのも容易になりますが、保護被膜によってそもそも頑固に付着してしまうという状況を作りにくくなります。
また表面上にできる小さな凹凸についてはコンパウンド等による塗装面の「ならし」によって解消し、再び艶々しい状態に戻すことができます。

エンジンは新しいものを乗せ替える以外に状態を復活させるのは難しいですが、塗装面は別ですね。
購入時にキレイでも劣化が進みやすい可能性がある
中古車を購入した直後は販売店側のメンテナンスによってぱっと見はキレイな状態かもしれませんが、そのコンディションはやはり製造直後よりも劣化(小さな傷、紫外線による色褪せ等)している場合が多いです。
その為、逆にコーティングを施工しなければその見た目は悪くなりやすい(汚れが付着しやすい、色褪せが進みやすい)状態とも言えますので、キレイな状態で乗り続けるには新車時よりもむしろコーティングの必要性は高くなっていると言えます。
重要な下地処理の手順とそれぞれの重要性
ではいざ中古車を購入し、コーティングを施工する場合に重要となる「洗車」、「鉄粉除去」、「コンパウンドがけ」の作業内容と、中古車特有のそれぞれの重要性についてみていきましょう。
洗車
ここがしっかりとできていなければ、その後の施工がすべて無駄になってしまうと言えるほど基本であり重要な作業になります。
洗車は強い力でただ擦れば良い訳ではなく、必要に応じて洗剤やケミカルを使って効果的に汚れを除去しなければなりません。
特に中古車の場合は汚れが蓄積している可能性の多いにあり得るので、注意深くチェックしていきます。

ゴシゴシこすると、それが傷になり返ってくすみ易くなります。
また、サイドカーテン下部や、バンパー、フェンダー周り等、汚れが付きやすいが目立ちにくい箇所もこのタイミングでしっかりと汚れを除去しておきましょう。
これらは汚れと同時に傷も入りやすい部分であるため、日常的な洗車を行う際もダメージがないか都度チェックすることをお勧めします。
鉄粉除去
鉄粉は放置することで酸化してサビとなり、塗装面およびコーティング層の劣化を早めます。
鉄粉は通常の洗車ではまず除去することはできませんので、化学反応を利用した専用の除去剤や、トラップ粘土を用いて落としていきましょう。

除去剤を使っても一回の使用ではしっかり落としきるのは難しいので、同箇所へ3回以上は使うことになるかと思います。
トラップ粘土を使用する場合は粘土単体でボディをこすると傷となってしまう場合もあるので、粘土をしっかりとこねて柔らかくした状態で、流水をかけながらボディに当てるようにしましょう。
鉄粉除去の際に、サビとなってしまっている部分は必要であればタッチペン等で補修しておく(その部分が空気に触れ辛くさせておく)ことでコーティング後も劣化が進みにくくなります。
コンパウンドがけ
小さな凹凸を解消させ、ボディに輝きを戻すためコンパウンドでならしていきます。
とはいえコンパウンドは塗装を少なからず削るものであるため、極細目(4~6ミクロン)や超極細目(2ミクロン以下)のものがおすすめです。

再塗装をする場合はもっと粗目のものを使いますが、コーティング前にはそのようなタイプは使わないようにします。
コンパウンドをかける際の作業はブロックごと(ドアパネル1枚ずつなど)で分けていくことで均一にならしやすくなります。
ポリッシャーを使用する場合は均一に近い形でならすことができますが、パワーの調整・同じ個所に掛け過ぎない点に注意が必要です。
電動ポリッシャー
また、コンパウンドをかけた後はコーティングをより定着させるためにシリコンオフを使用して油分をしっかり除去しましょう。
下地処理については以下の記事でも紹介しています。
対費用効果を高めるために
せっかく新たに購入した車にコーティングをかけるのであれば、より対費用効果が高くなるよう意識しましょう。
購入段階で塗装面の状態を把握しておく
購入時からすでに以下のようにだいぶ劣化が進んでいる塗装面の場合は一般の人がDIYレベルでコーティングを施すだけでは不十分な場合があります。
サビが進行し、腐食面積が大きい
塗装面に大きい(深い)傷がある
販売会社による納車前の洗車で落ちない汚れが付着している
この様な場合は、下手に手を加えて改善を図るよりも、板金屋さんへ再塗装や補修を依頼した方が長期で見たときに良い買い物となることが期待できます。

やっぱり板金屋さんによる仕上がりが一番キレイですよね。
コーティング作業を自身で行う
コーティングは作業内容を把握し、作業できる環境さえあれば比較的簡単に施工できます。
プロの施工業者へ依頼メリットはその仕上がりもそうですが、何より上記の下地処理の手間を請け負ってくれる=作業に掛ける時間をお金で買えるという点です。
もしもその「時間代」を買わずに済ましたいのであれば、DIYで施工することをおすすめします。
本物のガラスコーティングをDIYで施工できるピカピカレインであればそのコストはプロへ依頼する場合の半分以下(1~1.5万円程度)で済ますことが可能です。
以下の記事でまとめています。
まとめ
中古車は塗装面の劣化が進みやすくなっている場合が多く、塗装面の状態(すでにコーティングされている等)にもよりますが、基本的にはコーティングは施工すべきと言えます。
また中古車を購入するのは、どうしても欲しい車種や装備がすでに廃盤になっていたり、新車ではあまりにも納期が掛かるという場合を除き、より費用を抑えるためである人が多いと思います。
なので、コスパを重視するのであればできればコーティングは自身で行うこともおすすめします。
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