普段車の運転をされる方は、窓ガラスの車内側の「曇り」に悩まされるケースは多いと思います。

私は雪国に住んでいるので、冬の車の曇りとは付き合いが長いです。笑
窓ガラスが曇ってくると、曇っている面積が小さくともいつも以上に運転に気をつかわなければいけないし、曇りが大きくなれば走行自体できなくなる場合もあります。
本記事では、車用の曇り止めの重要性や利便性に加えて、雪国でもオススメできるものを紹介しています。
タイプ別使い勝手(使いやすさ)の違い
オススメできる曇り止め3選
また、曇り同様に冬季には鉄粉の付着も多くなります。そちらについては【放置は危険】正しい車の鉄粉除去方法と失敗したときのリカバリー方法で紹介しています。
本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
曇り止めの重要性
そもそも何故車の窓ガラスは曇る?
曇りの正体はズバリ「結露」です。
結露と聞くと、冷えた飲み物を入れたコップの表面や、家の窓ガラスに水滴が付く場面を想像されるかと思いますが、理屈はそれと一緒です。
具体的に言うと、空気は冷えると空気中に含まれる水分(水蒸気)が凝縮し、水蒸気から水へと変化します。(相変化と言います。)
常温のコップに冷たい飲み物を入れると、飲み物の温度が低いのでコップの温度が下がります。
するとそれがコップ周囲の空気へも伝わることで空気の温度も下がり、空気中に含まれている水分が凝縮 → ↓のコップのように表面に水滴(水)となって発現する。という感じですね。
これを車に置き換えてみます。冬は特に車内側に曇りが発生しやすいです。
冬期、外気(車外側)の温度が低く車内が暖かい場合、窓ガラスは外気によって冷やされます。すると窓ガラス周囲の空気が冷やされることで空気内の水分が相変化し、窓ガラスに曇り(水)となって表れる訳ですね。
また、窓ガラスはホコリやたばこのヤニが付着している箇所ほど強く曇ります。これは汚れがガラス表面で凹凸となり、水がたまりやすくなってしまうためです。

車の窓ガラスって、最近はセルフスタンドが増えてきているので日常的にキレイにしない人が増えている気がします。
視認性の向上
曇り止めを使う理由はまずこれですよね。
駐車・停車している時はともかく、発進する際に曇りがあるとすぐに車を走行させることが出来ません。
特に夜間はただでさえ視認性が格段に低下する上に、日光が出ていないので気温が下がり、車内との温度差が大きくなるためガラスが曇りやすくなります。
見えにくいと思った時点で、早めに曇りを取るための対策を取りましょう。
曇りが消えるまでの待ち時間がなくなる
ガラスが曇っていると最初にその曇りを除去することから始めなければなりません。
大体の方は窓を開けたり、車に備わっている曇り止め(デフロスターなど)機能を用いて曇りを除去するかと思いますが、これだと曇りが取れるまで少し時間がかかってしまいます。
↑黄色のマークがの箇所がデフロスター
会社勤めをされている方であれば、一日の業務が終了し帰宅する時なら時間の制約が多少緩和されるかもしれませんが、出勤時は始業時間が迫っているため非常に困ります。
しかし、もし曇り止めの対策がなされていて、すぐに車を発進させることが出来れば「運転」に多く時間を費やすことができます。
もちろんこれは余裕があるので少し遠回りできるとかという意味ではなく、多少車の走行速度を下げたり、車間を広めにとったりするゆとり運転がしやすくなるという意味です。
私の住んでいる降雪地帯のような場所では冬季のゆとり運転がどれだけ大事か、毎日の通勤の際に嫌というほど思い知らされます。

誇張無しで、通勤経路で毎日誰かしらの車がスリップしていたり、横転していたりするので…怖。
だだこれは降雪の有無に関わらず、たかが曇り止めと思わずに時間と気持ちにゆとりを持ち、車を使う上で起こるあらゆるトラブルをできるだけ回避するために必要なことですので、面倒と思わずにできることはやっておいた方が安心です。
ちなみに、車内の空気を「車内循環モード」から「外気導入モード」にしたり、エアコンを作動させたりするのも曇り止めには効果的です。
曇り以外の運転環境の改善に繋がる
曇り止めをする際は先にガラス面をキレイにしておく必要があります。(商品によって異なる場合あり。)
ガラス面は乗車する度に見てはいるものの、いざ濡れたタオルなんかで拭いてみると、意外とタオルにべっとり汚れがつくことも多々あります。
その時に、「車内は結構汚れている」ことを認識します。
汚れていることが認識できれば、掃除しなければならないという意識が働きやすくなります。
また、車のフロントに芳香剤やぬいぐるみなどの物置いている方も多々見受けられますが、掃除をする際に邪魔になってしまいます。
冷静に考えれば 車内の装飾性 < 走行時における安全性 ですので、そもそも走行中に視界に入るところにできるだけ物を置かない良いですが、掃除などをきっかけに取り除くことにも繋がります。
タイプ別使い勝手の違い
そもそも車に備わっている機能を用いても良いですが、やはり専用の曇り止め用品を用いた方が効果的で結果的に楽ができます。
大きく分けて「使い捨てシートタイプ」と「スプレータイプ」と2種類のものが市場に出回っていますので、それぞれ紹介します。
使い捨てシートタイプ
シート自体に曇り止めコーティング剤や汚れ除去剤が染みこまれていて、汚れ取りと曇り止めを同時に行えます。
効率よく曇り止めを行うことができ、使い捨てシートなので使うときにサッと取り出し、使用後は捨ててしまって、車積する際に省スペースで済むなどのメリットがあります。
車内に溜まりやすいヤニや皮脂などの汚れを集中的に取り除くことが出来るので、曇り止め以外の目的として使用するのも良いです。

すぐに使えるところががほんとに有難いです。
スプレータイプ
ガラス面に曇り止めコーティング液剤をスプレーし、乾いたタオルなどで伸ばしていくタイプです。
噴霧後すぐに垂れてきて液剤を伸ばしにくいなんてにことにならないように、液剤に粘度を持たせているものが多いです。
コーティングの前にガラスをキレイにする、液剤と別に伸ばす・不要分をふき取るためのタオルなどが必要といった制約がありますが、感覚的にはスプレータイプの方が持続期間が長かったり、曇り止めの効果が強い(=より曇りにくい)と感じます。
オススメできる曇り止め3選
各カー用品メーカーから様々なグッズが発売されていますが、ここでは私が使って良かったものを紹介していきます。
SOFT99 ウィンドウケア フクピカジェル
カー用品で有名なSOFT99から発売されているスプレー器でジェル状の曇り止めコーティング剤を吹き出し、タオルで伸ばしていくタイプです。
ジェルなので液だれに強く、急いで拭き取らずとも大丈夫ですが、液の伸びも良くフロントガラスのような施工しにくい部分でも液を楽々伸ばしていけます。
最近の車に採用されているUV(紫外線)カットガラスや、IR(赤外線)カットガラスへも使用OKなので、安心して使えます。
一度窓ガラスをキレイにしてからの施工となりますが、キレイにすることでより曇り止め効果が高まりますので、しっかりめ(特に水分のふき取り)に窓掃除をしてから施工すると良いですよ。

公式ではフロントガラス25枚分と謳っていますが、私はコーティング効果が持続しやすいよう良く延ばして使うので、それ以上に持ちそうな気がします。笑
詳しくは【車内の曇り防止】窓フクピカジェルくもり止めの口コミや使い方のコツでも紹介しています。
カーメイト 車用ガラスクリーナー エクスクリア
車の内側の曇りの原因である手アカや清拭時の乾燥ムラに着目し、その解消に特化した車の内側専用のクリーナーです。
油汚れには油溶性の除去剤を用い、乾燥ムラにはガラス鏡面のレベル(凹凸具合)を均一化させ、尚且つゆっくりと乾燥させる成分によって「窓掃除したあとの方が曇るじゃん…」状態を回避します。

窓掃除して窓が乾くとムラになってることよくありますよね。
この乾燥ムラが結構やっかいで、窓掃除後はムラになってるなーぐらいで済みますが、いざ窓が曇る状況に陥ったときの曇り方がすごいことに(悪い意味で…)なってしまいます。
その問題の解決が出来る=結果とても曇りにくくなるので、施工自体は少し手間ですが、施工自体は簡単で1か月に1回程度ですのでそこまで苦になりませんよ。
詳しくは【曇り止め効果も】カーメイト 車内用ガラスクリーナー エクスクリアの特徴でも紹介しています。
SOFT99 クルマ窓 フクピカくもり止め
曇り止めと汚れ除去を同時に行う使い捨てシートタイプです。
10枚入りですが薄いため、場所を取らずに車積しやすいサイズです。
※汚れをふき取る際、丁寧に水分を飛ばしながら清拭すれば効果をより感じることが出来ますが、雑にふき取ると汚れが拡散し、また曇りが発生しやすくなってしまうため注意です。
私はイベントなどで混みやすい駐車場からなるべく早く脱出したい時や、急用ですぐに目的地に向かい始めなければならない時など、緊急用として車に積んで置いています。
詳しくは【口コミレビュー】車内用 SOFT99 窓フクピカの使い勝手やメリットでも紹介しています。
まとめ
曇り止めの重要性は、車をすぐ出したいのに曇って周囲が見えない状況に陥らないと、なかなか対策をしない方も多いですよね。
ですが、いざその状況に陥ってから焦って適当に窓の水分を除去するだけでは次に曇ったときさらにひどい状況になりますので、一度専用品で対応してみてはいかがでしょうか。
コメント