車にとって大きな区切りとなるのが走行距離10万キロ・製造後10年というタイミング。愛車がそのあたりに近づいてきたとき、次の車を検討すると同時に今乗っている車の処分方法も気になり始めるころだと思います。
今回は製造後10年が経過した、いわゆる”10年落ち”と呼ばれるタイミングに差し掛かった中古車の買取について記述していきます。
愛車をより高く売るためには
また、より高価買取を狙うのであればオークション代行サービスを使った売却方法もおすすめです。以下の記事で詳しくまとめています。
10年落ちの中古車は売ることができるのか
この点については結論、可能です。ではどういった理由で可能と判断できるのかは以下の3点。
海外需要の高い車がある
部品・金属部分など、部分的な需要がある場合
それぞれ紹介していきます。
車によっては価値が下がりにくいものがある
まずはその車自体にまだまだ根強い人気があるにも関わらず、メーカーでも販売が終了している場合です。
この場合は中古車市場でもその車は比較的高値で売買されている傾向がある(=相場価格が高い)ため、買い取る際も高値で売買できる可能性があります。
例えば、日産のスカイラインGT-R(R33)のような古い車種は、名車ではあるものの、最終製造年が1998年なので、10年はおろか20年以上経過しています。
ところが、映画「ワイルド・スピード」などの影響もあり、国内外でいまだに高い人気を誇ります。
また、上記車種はアメリカでは25年ルールと呼ばれる対象にあたります。25年ルールとは、本来日本の右ハンドル車の輸入を認めていないアメリカは、製造後25年経過した車を「クラシックカー」という位置づけにすることで特別に輸入できる制度です。
近年アメリカの若者の間ではJDMという右ハンドル車人気が高まっており、上記制度を使って輸入できるという背景も相まって、R33のような車種は製造後10年経過しているという点を踏まえてもまだまだ高く買い取ってくれる業者はたくさんあります。
また、25年ルールはその対象となった(25年経過した)モデルの前の型は価値が下がりやすくなる傾向があるのでその点も注意です。

前の型は製造後25年よりもっと経っている車なので、そりゃそうですよね。笑
海外へ輸出用に買い取る業者がいる
上記のR33は、どちらかというと嗜好性のある車種選択になるかと思いますが、それとは別に商用車としても海外人気のある車種があります。
代表的なのがトヨタ ハイエースなどですね。積載室が広く、頑丈なエンジンを搭載したこの車種は、発展途上国でも高い人気があり、そこへの販売ルートを持っている業者は10年経過している車両でも買い取りを積極的に行っています。
詳しくは以下の記事でも紹介しています。

ハイエースは私も乗っていた時期がありますが、積載室はかなりラフが使い方をしても大丈夫なので、仕事や運搬で使う際はかなり重宝されると思います。
部品取り用や鉄くずとしてに買い取る業者がいる
10年経過している中古車の中には、車種や使われ方によっては車としての価値がかなり下がってしまっているものもあります。
そういった中古車の場合でも、搭載されている一部の部品のみを得るために、もしくは使用されている金属部分を得るために、その車両1台をまるまる買い取る業者もいます。
つまり、車としての性能や見た目が劣化していたとしても、買い取る側からしたらそこは問題ではないので、安心しましょう。

10年乗ってきた愛車が今後バラバラになると思うと少し寂しい気もしますね...。
愛車をより高く売るためには
10年落ちの車も買取してもらえる場合が多いことを記述してきましたが、どうせ買い取ってもらえるなら高く買ってもらうに越したことはありません。そのために以下2点については抑えておきましょう。
中古車の一括査定を行う
まずは買い取りをしてくれる業者を1社に限定させず、幅広く愛車を査定してもらいましょう。そうすれば大体の相場を掴むことができ、変に損をする可能性を抑えることが出きます。
その際に、自分が1社1社に依頼をするのも良いですが、なかなかの手間になる可能性もありますので、一括査定を利用するのがおすすめです。
その中で、買い取り金額を含めて対応の仕方も各社バラバラなこともありますので、自分が気持ちよくやり取りを行えそうな業者へ依頼しましょう。

一般的な一括査定依頼をすると、瞬間的に電話が鳴り続ける期間がありますので、ご注意を。笑
また、営業電話などもなく、よりスムーズで高価買取を狙うのであればオークション代行サービスを使った売却方法もおすすめです。以下の記事で詳しくまとめています。
廃車専門の買取業者へ依頼する
事故車や不動車など、もう車としての価値がかなり低いと自分で判断できる場合は、最初から廃車買取の専門業者へ依頼するのも良いです。
廃車に伴う登録手続き代行まで行ってくれるケースもあり、次の車へ乗り換える手間の軽減にもつながります。
この点は以下の記事でも紹介していますので、参考にしてみてください。
まとめ
製造後、10年経過した中古車はさすがに高額買取は見込めない場合が多いですが、少なくとも次の車の下取りに出すよりはバックが多いと思います。

下取りだと、価値無しとみなされて次の車を買ってくれるならこの車の処分料は0円でいいですよ。ってケースが多いですよね。
買い取りに出すのを手間と捉えるか、次の車の資金調達のためととらえるかは人それぞれですが、やっぱり損は少ない方が良いですので、1つの参考として捉えてもらえればと思います。
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