一般的に車のボディに施工するコーティングは広く認知されていますが、車内(内装)に施工するコーティングをよく知っているという人は少ないかと思います。
というのも車内は人がいる空間であり、基本的にキレイにされている人が多いので、わざわざコーティングをかけようと考える人は少ないからですね。
ですが、車内にコーティングをかけるメリットや、販売されているコーティング剤の効果を知れば、「かけてみようかな?」と考えるようになる人もいるはずです。
なので今回は、車内(内装)にかけるコーティングの効果やそのコーティング剤について記述していきます。
内装用コーティング剤の種類
施工をおすすめする環境
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内装用のコーティングとは
ボディ用同様に被膜にて内装品を保護するためのもの
ボディにかけるコーティングは、洗車によってキレイになったボディに対して薬剤を塗布→乾燥させることによって保護被膜を形成し、外部からの影響(汚れ、傷、紫外線等)を抑える役割や洗車の作業性の向上に効果を発揮します。
内装用コーティングも同様に薬剤にて形成される保護被膜によって、主に人が発生させる汚れや臭い、傷への耐性を向上させ、車内をよりキレイに保つ効果が期待できます。
施工することによるメリット
コーティングを施工することによって考えられるメリットは以下の通りです。
油や染色するような汚れの防止・軽減
防臭効果
防水効果
防カビ効果
軽微な線傷等からの保護
紫外線による日焼けの抑制
特に臭いの原因はシート奥部へ浸透した人の目には見えない粒子や細菌が原因であることがほとんどであり、シート表面等に保護被膜を形成することでそれらを防止できる可能性が上がります。

消臭スプレーを撒いても臭いが復活してしまうのは、この原因を取り除ききれないためですね。
そして「黒」は車内の基本色として人気であり、車種によっては上位グレードでなければ黒を基調にした色を選べないものもあるほどです。
ですが、黒は「白」を映えさせてしまうという特徴があり、このことによって黒の車内にできた線傷はより目立ちやすくなってしまいます。
内装コーティングはそういった状況をも回避し、より永く快適な空間を維持することに役立ちます。
ボディ用との違い
ボディは流水による洗車によってボディをピカピカにしたり、傷がついている部分はポイント塗装や全面再塗装によってキレイにしてからコーティングを施工できます。
これらは基本情報さえ持っていれば比較的簡単に実施できるので、一般の方もよくされている作業ですよね。

完璧な塗装を一般の人がやるのはだいぶ厳しいかと思いますが。笑
そして、やり方によっては新車のような見た目を取り戻し、その状態をキープできるようになる可能性すらあります。
一方内装はというと、まず内装の大部分を占めるシートは、本革や合成皮革、ファブリックなどの繊維によって製作されているため、基本的には流水による清掃を行うことはできません。
なので車内清掃をプロへ依頼した際は、電装部分等をしっかりとマスキングした上で高圧洗浄機を使用して清掃・殺菌等を行うような大がかりな作業が必要となり、一般の人が休日や仕事終わりにこなすのは少し非現実的かと思います。
なので汚れや傷、臭い等が定着してしまう「乗り出し時」にこそ、内装コーティングは実施するべきです。
内装用コーティング剤の種類
PRO GRIT(プログリット) 内装用ガラス系コーティング剤「R-101」
ボディ用と同じようにガラス系被膜を形成させることによって、傷や油汚れから内装を守ります。
またこういった車内で使用する薬剤は皮膚や呼吸器への影響が心配されますが、グレープフルーツから抽出された抗菌成分が配合され、コーティング剤硬化後は施工部に皮膚等が触れても安心な設計となっています。
樹脂部はもちろん、本革やファブリック、木部への使用もOKなので、作業性も高くなりますね。
プロスタッフ ccグロスゴールド インテリアコーティング C-57
安っぽさを彷彿とさせるテカテカしたような光の反射を抑制し、しっとりとした艶感が出る点が特徴です。
また、シリコン未使用につき施工部にさらさらとした触感を与えます。
加えて除菌効果や帯電防止=ホコリの付着の抑制効果を合わせもち、施工後は清掃の手間の軽減も期待できます。
こちらも樹脂部やゴム、合成皮革への使用は可能ですが、本革への使用は推奨されていないため、シートがレザーの車内への使用は控えたほうが良いかもしれません。
DKC 「ザ・インテリアコーティング」
ビルのメンテナンス・清掃事業を展開している企業さん発のコーティング剤です。
ガラス系保護被膜の形成により撥水・防汚・除菌といった効果に加え、コーティング剤自体が柑橘系の香りを持つことによって車内をよリフレッシュさせたい人へおすすめです。
また、本品は車のインテリア以外のスマートフォンや時計、家電製品等への使用も可能であることを強く押し出していますので、除菌・殺菌の重要性が叫ばれている昨今、マルチに使用できる点もよいですね。
※こちらも本革への使用は推奨されていないようです。

内装コーティングはボディコーティングと比べると商品の絶対数は少ない印象ですが、それぞれが謳っている効果は充実しているものが多いかと思います。
施工をおすすめする環境
上記のような商品を使えばインテリアのコーティングも比較的簡単に行うことができます。
そして以下のような場合は特にその施工をおすすめします。
臭いに敏感な人がよく乗車する場合
内装用コーティング剤は除菌・抗菌・殺菌の効果を謳ったものが多いです。
それらの効果が発揮されることによって、当然ウィルス等への感染予防といったメリットも出てきますが、同時に消臭効果も期待できます。
多くの場合車内は消臭剤や芳香剤などの使用により消臭を行うのが一般的かと思いますが、臭いに敏感な人は微かな臭いでも不快感を感じたり、体調が悪くなったりする場合もあります。
そのような同乗者のためにも徹底して消臭したいという場合は特に施工がおすすめです。

匂いの好みは人それぞれなので難しいところですよね。
車内で飲食を頻繁にする
車内の臭いの原因となりやすいのが食べかすですね。
車内で食事をよくする人は、知らずのうちにシートの細部やシート下へ食べかすを落としてしまっているかもしれません。
その食べかすはものによってはやがては腐敗し、臭いを放つようになります。
車内全てを清掃すれば問題ありませんが、それは非常に手間になりますので、内装コーティングの施工によって車内に除菌・殺菌効果を持たせることで清掃までの間、臭いをさせにくい状況にすることができます。
お子さんが頻繁に乗車する
小さなお子さんは上記の食べかすもそうですが、結構いろんなところに触ります。
コーティングによって触れた先がキレイであればなお良いですし、保護被膜によって軽いひっかき傷であれば防げる可能性もあります。

本人にはそういった悪意が全くない分、どこに触れているかわかりませんので、保険を兼ねて先に施工しておくのは良いですね。
大事なお子さんの体調のためにも、施工を検討する価値は十分にあると思います。
またこの傷に関しては車外においても同様のことが言えます。
売却時の値下がり防止に備える+費用を軽減するために、DIYでガラスコーティングを行ってみるのもおすすめです。
まとめ
知ってみると内装用コーティングは意外とメリットが多くおすすめです。
当然これだけで内装に起こる汚れ等のトラブルを全面的に防げる訳ではありませんが、掃除作業の効率化には繋がりますので、特に新車をや車の買い替えを控えている人は一度検討してみてはいかがでしょうか。
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