車が欲しいな~。と思ったとき、まず気になるのは車両本体の金額かと思います。
ただ、合わせて注意したいのが維持費についてです。
ご自身で自家用車を所有されていない、もしくはこれから車に乗り始めたりする方々にとっては
「維持費ってガソリン代とか税金とかのことじゃないの?」
くらいの感覚の方もいらっしゃるかもしれません。

実は車の維持費はその他にも色々お金がかかるんです...泣。
しかし、ご購入前にどこにどのくらいの費用がかかるかを認識しておけば、ご自身の今や未来の状況に適した車を購入することが出来ますし、車以外にかかる費用の計算も行いやすくなります。
私はトヨタのSUVのハリアー ZSU60W を自家用車として所有しており、先に申し上げますと、その月々の維持費の合計(車両購入費用を除く)は、46,450円です。
この車を選んだ訳は、見た目や性能ではなく、昨今のSUV市場が世界的に活性化していることにより、数年乗った後、中古車としての販売する際もそこそこの値がつくのではないかと考えたからです。(笑)
ただ、高級SUVを謳っていただけあって、周りからは「え、身の丈にあってない…。」とか、「先々のことを考えずに買ったのかな?」とか思われているんだろうな~と思います。
しかし購入当時、実際に購入価格と本記事のテーマである「維持費」を加味し、車以外に毎月かかる費用も合わせてを計算してみると、意外と購入できる範囲であることが分かりました。
※上記の46,450円という金額だけを見ると、月々にかかるコストとしてはかなり多いのではと思われるかもしれませんので、本記事(全2記事)ではその内訳について記述しております。
ですので、ハリアーに限らずご希望の車を購入する上での考え方の参考と共に、車種選択の範囲を広げる事にも繋がれば幸いです。
本記事では
★自家用車の維持にかかる具体的な費用(車を動かすためのお金編)
★自家用車の維持にかかる具体的な費用(車を動かす権利を得るためのお金編)
★その他の費用
★維持費は「積み立てておく」べき
について記述しています。
車の維持費って結局何のこと?
車の維持費とは、大きく分けると、
①車を動かす(整備する)ためのお金
②車を動かす(走らせる)権利を得るためのお金
③その他の費用
になります。
ですので、最初に挙げた
「ガソリン代」は、①車を動かす(整備する)ためのお金
「税金(自動車税)」は、②車を動かす(走らせる)権利を得るためのお金
ということですね。
これだけであれば、そこまで深く考える必要もなく済みますが、
先に記述した通り、その他にも費用が掛かります。
※本記事では私個人の費用算出方法を元に記述しておりますので、1一般人の考え方としてご参考下さい。
自家用車の維持にかかる具体的な費用 (車を動かすためのお金編)
所有する車両や、その所有方法(個人か法人か、メンテナンスはどこにお願いするのか等)によっても多少異なります。
ただ、基本ベースは同じです。
ここに当てはまるのは以下のような費用になります。
燃料代
言わずもがな、車の原動力となるガソリンや軽油を補給するための費用ですね。
燃料価格は常に一定ではなく日によって変動しているため、毎月同じ金額がかかるという訳ではありません。
ただし、ご自身が所有されているお車の平均燃費と月ごとのおおよそ予測走行距離を算出すれば、大体毎月これくらいかかるという目安をつけることは可能です。
私の車事情を例に挙げると、私はそこまで遠出する機会も多くはありません(年1~2回国内旅行に行く程度)が、なにぶん田舎なので年間でいうと通勤も合わせて大体2万km程走ります。
所有している車の燃費が大体14km/L程であり、
給油(ガソリン)価格が 125円/L だった(2020年は年間平均が大体これくらいでした。)と仮定すると、
20,000km ÷ 12ヶ月 = 1,670km(1か月の走行距離)
1,670km ÷ 15km/L = 111.4L(1か月に必要なガソリン量)
111.4L × 125円 = 13,925円(1か月に必要なガソリン代)
よって、大体月14,000円程度かかる計算になります。
私は燃料価格の変動 + 万が一の際の余裕のために、毎月20,000円をガソリン代として計上しています。
この部分はご自宅の場所やお勤め先等ライフスタイルにおける様々な要因によって変わりますので、上記(私の場合の費用算出方法)はあまりあてにならないかもしれませんが、基本的にはこのような考え方で宜しいかと思います。
タイヤ代
車はタイヤを装着しなければ走行することが出来ませんが、そのタイヤも消耗品ですので、定期的に交換しなければなりません。
毎年積雪のある地域であれば、夏タイヤ+冬タイヤ(スタットレスタイヤ)も使用しなければ、雪路を走行することができませんので、さらに費用を計上することとなります。
私の場合、夏タイヤ(18インチ)は4本で60,000円、冬タイヤ(17インチ)は4本で70,000円程度と考え、3~4年使用することとしております。
なかなかの出費ですよね…。
特に冬タイヤは夏タイヤに比べて少し金額が張りますが、冬タイヤは絶対に品質重視で選ぶべきです。
私は新潟に住んでおり、冬季は毎年冬タイヤを装着しておりますが、関東にお住まいの方からは「積雪の地域は毎年冬タイヤを準備しているから安心だよね。」なんてお声をいただくことがあります。
しかし実際のところ、それはしっかりとした性能を持った冬タイヤを装着していれば、事故のリスクを抑えやすいということであり、質の低下した冬タイヤなど、履いていたところで冬場の凍結した道路では全然滑ります。
ですので、少しでも雪路に潜む事故のリスクを抑えるために、多少費用がかさんでしまうとしてもやはり冬タイヤは性能・品質の良いものを選ぶべきです。
だからと言って、型落ちの物は絶対に買わない方が良いという訳ではありません。
あくまで私や私の周囲の方々(皆さん雪国育ちです。)の経験則ですが、ブリジストン製の物なんかは品質が特に高く、数年型落ちの物を購入して使用したとしても、タイヤに求める機能をしっかり発揮してくれるものが多いです。
そして型落ちの物を購入するにあたってメリットとなるのが、何と言っても現行品より安価であることが挙げられます。
型落ちの物は、タイヤ屋さん以外にネットでも購入することが出来ますが、タイヤを新たに購入する際はタイヤの「組み換え」と「バランス調整」という作業を行いますので、ネットでタイヤのみを購入する場合はさらに1手間増えることを覚えておきましょう。(これらは有人のガソリンスタンドでもやってもらえます。)
タイヤはホイールに付けられた状態で初めて車に装着することが出来ます。
タイヤは転がしたとき、極めて直進に近い形で転がるように製造設計されていますが、その構造上、全ての製造物が必ず直進する訳ではなく、少し左右に寄りながら転がるものもあります。
僅かでもバランスが悪いと、車の性能低下どころか大事故に繋がる恐れもありますので、タイヤを装着したホイールに「重し」を付けて、直進率を高める作業がバランス調整です。
この2つの作業を行わなければならないことを加味すると、私はネット通販ではなく、タイヤを販売している実店舗に赴き、その場で作業を行ってもらう方が多少費用は多くかかっても効率的ですので、タイヤはなるべく実店舗で購入するようにしています。
タイヤ代は、1年間の積み立てで夏・冬どちらかのタイヤを4本買えるようにと考えておりますので、70,000円÷12=5,834円 → 6,000円/月 としています。
※タイヤは毎年買う物でもありませんが、特に雪道等の悪路ではタイヤに思わぬダメージを与えてしまい、1本だけ交換しなければならなくなったりする可能性も踏まえ、毎月このような計上の方法を取るようにしています。
オイル・エレメント交換代
車の中は、その車が持つ性能を発揮するために様々なオイルが流れています。
中でも特に定期的な交換が必要なのが、エンジンオイルです。
エンジンは車を動かす力(駆動力)を生み出すために、燃料を燃焼(爆発)させることで毎秒に渡ってエンジン内の金属部品が激しく動かされています。
エンジンオイルはその金属部品の動きの円滑にさせ、なおかつ摩耗を防ぎ、エンジンが正常に動くために使われていますが、繰り返し使用されることでオイル自体が汚れたり、劣化したります。
車を所有している方で、ずっとエンジンオイルを交換していないけど、全然走っているよ!という方もいらっしゃるかもしれませんが、それは大切なお車のエンジンに大きな負荷を与え続けていると言えます…。
エンジン内では常に燃料が燃焼させられていますが、その燃料は毎回必ず完全燃焼しているという訳ではなく、不完全燃焼も起こします。
その際に燃えカス(スラッジと言います。)が発生してしまい、その燃えカスがエンジンオイルの循環を妨げてしまうことで、エンジン内で焼き付けを起こし、最終的にエンジンが動かないという状況に陥ってしまいます。
そのため、定期的な交換が必要となります。
そもそも車という物自体、エンジンオイルを定期的に交換することで本来の走行性能を発揮するように作られていますが、その頻度はメーカーや車両の使用環境によって異なっています。
(一昔前までは3,000kmごとにとか、半年に最低一回とかという個人独自の判断によるところが多かったかもしれませんね。)
基本的にはお車の取り扱い説明書に記載されているメーカー推奨の範囲内で交換するようにしましょう。
トヨタを例に挙げると、
ノーマルコンディションの場合 15,000kmごともしくは年1回
シビアコンディションの場合 7,500kmごともしくは半年に1回
エンジンオイルを交換するように推奨されています。
ただ、この「コンディション」について、誤解されている方も多いかもしれません。
シビアコンディションと聞くと、悪路での走行を主としたオフロードや、極寒の環境において走行する状態をイメージするかもしれません。
が、実際のところは、走行距離の30%が悪路や山道等での走行、短距離(1回あたりの走行距離が8km以下)走行、逆に年間2万km以上走る等の環境下のことを指します。
つまり、普段街乗りがメインで、近場へ買い物に行くときに使うことが多かったりすると、車にとってはシビアコンディションとなってしまうこともおおいにあり得ます。
ですので実際の状況はさておき、ご自身の車はシビアコンディションであると考え、オイル交換の目安にするのが無難かと思います。
また、オイル交換に付随し、定期的に交換が必要になってくるものがオイルエレメント(オイルフィルター)です。
オイルエレメントは、エンジンオイルがエンジン内を循環する中で混ざってしまったスラッジや金属片を回収し、エンジンオイルがスムーズに循環し続けられるようにするための濾過(ろか)装置です。
交換のタイミングは、オイル交換を2回行うなら内1回はエレメントも交換する、もしくは1年に一回交換するぐらいがちょうど良いかと思います。
私は基本的には5000kmごとにディーラーにてオイル交換を行うことにしています。
上記にもある通り、年間2万km程度走りますので、年4回はオイル交換、内2回はエレメントも合わせて交換することになります。
オイル交換は一回あたり4,000円程、エレメント交換は3,000円程度ですので、
4,000円×4回 + 3,000×2回 = 22,000円(1年分)
22,000円 ÷ 12カ月 = 1,840円/月 となります。
ちなみに、メンテナンスや車検については少しお高めな印象を受けるカーディーラーですが、ガソリンスタンドでアルバイトを3年程しておりました私からすると、オイル交換においてはガソリンスタンドよりも比較的費用を抑えられると感じます。
ディーラーの担当者さんから聞いたところによると、メンテナンス業務の都合上、エンジンオイルを大量に仕入れることで単価が下がり、比較的安価で提供できるんだそうです。
また、ディーラーであればその車種におけるメーカー指定のオイルを入れてもらえるのも嬉しいところですね。
交換作業を待っている間は飲み物を出してくれたり、そのメーカーのカタログやお得情報をキャッチすることもでき、かといって何かのセールスを無理に勧めてくることもありません。(店舗によるかもしれませんが。)
ワイパー代
ワイパーなんてそんなに頻繁に変えなくても大丈夫では?とお考えの方は要注意です。
ワイパーはその性質上、製造から時間が経つとゴムが硬くなったり、ひび割れしたり、ブレード(ワイパーゴムがついている部分)が湾曲したりして性能がどんどん低下していきます。
その結果、雨で視界が悪くなった際に困る…程度では済まず、ワイパーを高速で作動させても豪雨の際などは視界が良くならず、かなり危険な状態となります。
また、積雪地ではワイパーに雪が付き、その状態でワイパーが動くことでワイパーを動かす前よりもっと視界が悪くなる可能性すらあります。
この状態に陥ると視界がほぼ完全に奪われますので、走行は不可能な上、路肩に車を寄せようにもどう進行して良いかすら分からなくなります。
こういった状況に陥らないためにも、ワイパーも定期的に(早め早めの意識で)交換した方が良いです。
ワイパーメーカーの多くは、ワイパーゴムは1年に一回、ワイパーブレードは2年に一回の交換を推奨しています。
物によりけりですが、私の経験上ゴムだけ変えるのと、ブレードごと変えるのではそこまで費用が変わらない印象(実際には多少異なります。)でしたので、一回あたり5,000円(1か月あたり420円)ほどかかるものとして、費用に計上しています。
自家用車の維持にかかる具体的な費用 (車を動かす権利を得るためのお金編)
車を所持する際には購入費用がかかり、走行させるためには整備費がかかりますが、走行させるためにはその権利費用も必要となります。
ではその権利費用とは何でしょうか。
自動車税
車をすでに所持している方は、毎年5月が近づいてくると「車の税金の時期だな~」と考える方も多いのではないでしょうか。
ここでいう税金とは「自動車税」のことになります。(車には他にも税金がかかりますので、それらは後述します。)
4月1日時点で所持している車両に対して課せられる税金です。
※ちなみに車検切れの車で車道を走行した場合は道路運送車両法違反により、処罰(違反点数6点、6カ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金)の対象となります。
自動車税は、
排気量が1L(1,000cc)~4,5L(4,500cc)までは0.5L(500cc)
ごとに金額が設定され、4.5L(4,500cc)~6L(6,000cc)までは同額です。
軽自動車は一律同額10,800円で、その車両価格もさることながら、この自動車税も安い(軽自動車より大きい車は最安でも標準金額が25,000円)ため、比較的手を出しやすく人気なのでしょうね。
この自動車税については、
・2019年10月1日以降に新車登録をした場合の割引
・環境性能に優れた「エコカー」を2021年3月31日までに新車登録した場合の割引
・新車登録後、一定年数が経過した車両の場合の加税
がありますので、お車のご購入や継続して乗り続ける際にはよく調査の上、検討する必要があります。
特に新車を購入することを今後検討する場合、これからの車は環境性能に優れた車が多くなっていくことが予想されますよね。
新車を購入する場合、「じゃあ一週間後に届くので取りに来てください。」等と短期的な話では済まず、車両によっては購入を決めても納期が1年以上かかる車も多数あります。
これらを加味すると、今後も政府が打ち出していくであろうエコカーに関する減税制度には駆け込み需要からくる実際の納期の遅れが絡んでくることも考慮しなくてなりません。
話を本題に戻しますと、私の所有している2,000ccの車両の新車登録時期は2019年よりも前(なので2021年現在時点で、ハリアーでは現行モデルの1つ前の型)で、この自動車税については特に減税はされていませんので、徴収される額は39,500円になります。
ですので、月々の費用負担でいうと
39,500円 ÷ 12ヶ月 = 3,300円 となります。
車検代
車検とは(正しくは「継続検査」と言います。)、今後も所有する車に乗り続けるために国が設けている検査の事で、この検査に合格してない車は車道を走行することが出来ません。
この検査は新車登録後は3年後に行い、その後は2年ごとに受けなければなりません。
この費用は検査のみにかかる費用と思われがちですが、実はこの車検のタイミングで検査費用とは別に、車に関する税金等の法定費用(自動車重量税・自賠責保険・印紙代)も合わせて支払うのが一般的で、その総額を車検費用と呼びます。
では車検費用の内訳は以下の通りです。
●自動車重量税
車の「重さ」によって区分けされている税金です。
新車登録時に納付し、その後は車検と同じタイミングで納付する決まりになっています。
また、この重量税もエコカー減税の対象となっています。
基本的には初めての車検時に支払う重量税が減税されますが、国が定めた燃費基準の90%を達成している車と電気自動車は2回目の車検時に支払う重量税も減税の対象となります。
自動車に関する「税」とつくものものは、「自動車税」とこの「自動車重量税」の2種がありますので混合しないようにしましょう。
●自賠責保険
全ての車両が加入しなければならない保険であり、この保険に加入していない場合は車検を受けることが出来ません。
一般的に保険とは、自身の身に何かあったときの為に入るものですが、この保険は事故被害にあった被害者の救済を目的とした保険になります。
普通自動車では、新車購入時には一般的には37カ月契約(30,170円)で加入し、車検時には24カ月契約(21,550円)で契約継続していきます。
※軽自動車の場合は37カ月契約で29,550円、24カ月契約で21,440円となり、普通自動車と比べてもそこまで大きな金額差はありません。
●印紙代
車検手数料や、車検適合証というステッカー発行代に使用される費用です。
車検時もそうですが、新規で検査を行う(新車購入時、中古車購入時)場合にもこの費用がかかります。
車検を行う工場が、指定自動車整備事業を受けている「指定工場」の場合と
地方運輸長の認証を受けている「認証工場」の場合とでかかる費用が異なりますが、
1,200 ~ 1,800円 ほどの費用となります。
●検査費用
ここが車検のメインとなりますが、国が定めた基準に対して車両が合格ラインを越えているかを検査します。
内容は主だって、車両の重要部分について行われます。(ライトやスピードメーター、ブレーキ、排気ガス検査等)
法定費用とは異なり、ここは車検を行う工場の利益に繋がる部分ですので、検査を受ける場所やサービス内容によって異なります。
加えて、検査を行った結果、修理や交換が必要な部品が見つかった場合は追加で費用が掛かります。この部分についてもいざ検査を受けてみないとわからない部分になりますので、自身の中での費用計算としては多く見積もっておく必要があります。
私の所有している車両の初回車検を行う場合の法定費用は55,550円で、
検査費用が22,000円でしたので、必ずかかる費用としましては77,550円となります。
そこに加えて、同じ車両乗られている方の車検情報を調査した上で、一旦安心できる金額が150,000円程でしたので、私はこの金額を24カ月分で分けて、月々の費用として計上しています。
150,000円 ÷ 24カ月 = 6,250円
その他の費用
その他に、私が個人的に重要視すべきと考える点が2つあります。
それは、「任意保険」と「車の保管」についてです。
任意保険
強制的に加入させられる自賠責保険では賄いきれない部分をカバーする保険になります。
聞こえからすると、心配な人のためのオプション保険のように思われるかもしれませんが、自動車に乗られているほとんどの方がこの任意保険に加入しています。
というのも、自賠責保険は保障する金額が少額であり、尚且つ対物(車を物にぶつけた場合)や、搭乗者に対しての保障がありません。
例えば、運転を誤ってしまいガードレールに車をぶつけ、そのガードレールを損傷してしまった場合、その損傷物+修理工事費用を自己負担することとなります。
作業代金を踏まえると、ガードレールを少し曲げてしまった場合、自身の車の修理費を抜いても10万円以上がかかることが予想されます。
ましてや、人に怪我をさせたとなれば、ガードレールを壊したどころの話では済みません。
ですので、自賠責保険よりも高額で費用負担は多くなりますが、万が一に備えて必ず加入しましょう。(会社によっては任意保険に加入していない車両は通勤車として認めない会社も多くあります。)
任意保険は「ノンフリート等級」という等級制度が組まれています。
これは、1等級~20等級まであり、等級の数字が大きくなるほど優良なドライバーと認定され、保険料が安くなるシステムです。
また、同じドライバーであっても車種によって保険料は異なります。
保険会社は事故統計を参照し、事故発生件数が多い車種は保険料が高く、逆に低い車種は保険料が低くなる傾向があります。
これは単に人気車であればその車種に乗る人が多くなり、その中に事故を起こしやすい人が含まれやすくなるためなので、この部分に納得いかない方は多いと思います。
(逆に不人気車は保険料が安かったりしますので。)
初めて任意保険に加入する場合は6等級からスタートとなります。
保険を使用しなければ等級が上がり、逆に事故を起こして保険を使用すると等級が下がります。
また、各個人のこの等級情報は全ての保険会社で共有されており、補償内容は違えどどの保険会社の保険に加入したとしても「等級は同じ」です。
各保険会社によって保障内容やサービス、それに対する契約料が異なりますので、ご自身のライフスタイルにあった保険会社と内容を選択しましょう。
私が加入している保険は年間保険料が10万円程度です。
(この金額を聞いて高いと考える方もいれば安いと考える方もいらっしゃると思います。)
ですので、1カ月あたりの任意保険料は、以下の通りです。
100,000円 ÷ 12カ月 = 8,340円
車の保管について
車の保管については「駐車場代」と「洗車代」ですね。
我が家は持ち家かつ田舎で、無駄に土地があるので駐車乗代はかかっていません。笑
アパートやマンションにお住まいの方ならば、家賃に加えて別途駐車場代を支払っておられる方も多いと思いますが、私の周囲の方々は車とは別経費として計上している(家賃として捉えている)方が多かったので、ここでは割愛させていただきます。
ただ、洗車は定期的にする必要がありますので、そこの費用も加味しておく必要があります。(車を洗わない主義なのであれば別ですが。)
私は自宅の駐車場内にある水道から水を出して手洗いで洗車を行っていますので、洗車用品・水道代を含めても月300円程度です。
ただ、定期的にコイン洗車を行うのであれば、月2回するとして1,000~2,000円程度は考慮しておいた方が良いかもしれません。
維持費は「積み立てておく」べき
月々に目に見えて消費されていくガソリン等とは異なり、車検やタイヤ代等は数カ月に一度の支払いとなるため、あまり計画的に準備はしていないという方も多いのではないでしょうか。
車以外にかかる費用を上手にコントロールし、いざ多めの費用がかかる際にスムーズに支払えるのであれば問題ありませんが、私は先々の費用のことをその都度考えるのが苦手なので、先の分もまとめて月の費用として計上(積み立て)しており、その結果以下のようなメリットが生まれました。
車の維持費を積み立てておくメリット
・いざ支出のタイミングが来ても慌てずに済む
・車にかかる総合的な費用が見える化するため、他の支出への気配りがしやすい
・車の費用がかかる分、月々に使うお金に良い意味で制限がかかる
・多めに積み立てる分、車を乗り換える際の費用等に充てられる
ちなみに、総合的な私の場合の月々の費用は以下の通りです。
トヨタ ハリアー(ZSU60W) の一カ月あたりの維持費 | 計 | ||||
車を動かす(整備する)ためのお金 | 燃料代 20,000円 | タイヤ代 6,000円 | オイル等交換代 1,840円 | ワイパー代 420円 | 28,260円 |
車を走らせる権利を得るためのお金 | 自動車税 3,300円 | 車検代 6,250円 | 9,550円 | ||
その他の費用 | 任意保険料 8,340円 | 洗車代 300円 | 8,640円 | ||
合計 | 46,450円 |
繰り返しになりますが、合計 46,450円 / 月 となります。
ちなみに一番多くのウェイトを占めている燃料代に関しては、半額以上は現在勤めている会社から通勤費として支給されますので、純粋な自己負担額はそれほどでもなかったりします。笑
月々の支払と考えるとなかなかの出費ですが、先に積み立てておくことで先々に発生しうる出費について余計な心配がなくなるため、個人的には精神的に楽になっています。
本記事ではトヨタのハリアーに的を絞って記述してきましたが、この車種や年式、所持・運転される方の年齢や免許書の色によっても本記事でいうところの「維持費」は変動してきますので、皆様の今後のカーライフのご参考の一つとしてご覧いただければ幸いです。
また今後、車の売却を検討されているのであればオークション代行サービスを使った売却方法もおすすめです。以下の記事で詳しくまとめています。
コメント