冬は地域によっては過ごしやすかったり、またはたくさんのイベントがあったりもするので、冬季が好きな人もいるかと思います。

私も暑さに弱いので、寒い時期の方が好きです。
ただし、雪国に住んでいる人の大半は雪が大嫌いです。
なぜなら、日常生活を送ることに支障をきたすほど様々な面で悪影響を与えてきますし、それは地方なら生活に欠かせない車にまで及ぶからです。
ですが、雪国に住んでいるからこそ、様々な対策のその重要性をよく伝えられる部分もあります。
なので本記事では、冬を迎える前に車両を整備すべき理由と、具体策等について記述していきます。
寒くなる前にしておくべき対策
冬の環境から車を守るために
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冬を迎える前に車を整備しておくべき理由
雪や凍結はあらゆる行動を制限させる
冬は言わずもがな、その寒さから行動欲求そのものが低下するので暖かい時期と比べてより外出する意欲が無くなってしまいますよね。

最近の家屋は断熱性能がかなり上がっていることもあり、家から出たくなくなってしまう人も多いですよね。
その点に加え、地域によっては積雪や路面の凍結といった交通状況が悪化はいつも以上に移動に時間がかかってしまうことになるので、出かけるのがよりめんどくさくなりがちです。
また、前日まで通過できていた道も積雪があれば次の日には除雪作業のために通行止めになることもしばしば。
なので予定通りに行動できず、公私問わずに必要な用事を済ませられない場合もあるので、行動の計画は慎重に立てる必要が出てきます。
融雪剤はボディへ深刻なダメージを与える
雪国では、車道に積もった雪を解かすため、もしくは路面の凍結を防止するために塩化カルシウムといった融雪剤(通称:塩カル)が散布されてます。

融雪や凍結防止剤は塩化マグネシウムや塩化ナトリウムなんかもありますね。
この塩カルは凝固点を降下させる=水分が凍る温度を下げる作用があり、このことによって強力に雪を解かす作用があります。
さらに、塩化カルシウムは融解時(雪が水分へ変化するとき)に融解熱という熱を発するため、その効果も相まって積雪地帯では非常に重要なものになっています。
ですが、いってみれば「塩」なので、当然鉄に付着すればそれは「サビ」の発生を促します。
そして車はいわば鉄の塊。ボディに受けるダメージが夏季よりも圧倒的に多くなることを意味します。

そういった外的要因からボディを守るために塗装という工程が非常に重要になるんです。
簡単にボディに穴が開くようなほどではないものの、ノーメンテ場合は確実にボディの寿命を短くしてしまいます。
この件は下記の記事でも紹介しています。
困った人であふれる
上記にもある通り、積雪等は行動をかなり制限させます。
そしてこれは当然個人だけではなくお店側もなので、もし冬季に車のトラブルや不調が起きてしまった場合は、修理対応待ちの時間が発生する可能性も上がります。
下手をすると数カ月単位で車が使用できない、もしくは不調のまま使用しなければならないというケースも想定しなければなりません。
なので本格的に冬に入る前に、下記のような必要な準備をできるだけ早く済まして置き、少しでも安全で快適な時間を確保できるようにしましょう。

逆に準備を早めにしっかり行っておけば、スキーなどの冬の娯楽に時間をさきやすくなりますね。
寒くなる前にしておくべき対策
アンダーコーティング
上記で記述している通り、積雪のある地域では冬季には融雪剤が道路に散布されます。
このことによって、残念ながら車両はある程度のダメージをくらうことになります。

でも融雪剤によってとてつもない量の事故や交通状況の悪化を防いでくれているので、仕方がないですよね。
その中でもよりダメージを受けるのがボディの下周り=いわゆる「腹下」です。
この部分は車の心臓部と言えるエンジン部分に繋がるところであり、なおかつフレーム部分も露出しているので、仮にその部分が融雪剤等の外的要因によってサビでしまった場合、車両にとって大ダメージになることは言うまでもありません。
通常この腹下部分は車の製造工程でもコーキングに近い防水・防錆等を目的とした処理が施されます。
ただし、融雪剤の威力はすさまじくこのような処理を突破してフレームへの腐食を進めしまう場合が多いです。

正確には融雪剤や水分が付着した状態で「放置」してしまうことが原因なのですが、毎日腹下を洗える人なんかいないですよね。
なので、シャシーブラックやタフコート等、車の使用状況や予算に応じて適切に腹下を守るためのコーティングをおすすめします。
ボディコーティング
冬季は地域によってはとんでもない寒さになるので、洗車自体を行うことが難しくなります。
そういったときにボディコーティングによって塗面に保護膜を形成しておけば、比較的暖かいタイミングで洗車を行った際、汚れの落ちやすさが段違いになります。
このコーティングは、自分で施工する場合は寒い時期にはかなりしんどいですし、冬季になれば予約を取りづらかったり、ハイシーズン価格で割り増しになってしまうこともあり得ますので、まだ寒くなる前に施工しておくべきです。

そもそもボディコーティングをやるのは早ければ早いほど良いので、寒くなる前と言わず、なる早での施工をおすすめします。
タイヤの整備
夏タイヤでも経年劣化等によってゴムが硬化したり接地面が摩耗することによって性能は徐々に落ちていきますが、当然をそれは冬タイヤも同様で、その性能の悪化が命取りになる確率もずっと上がります。

凍結した路面では、スタッドレスタイヤといえど全然滑ることも多いので、冬に入る前のタイヤは慎重にチェックします。
当然車に関するお店各所の営業状況が激化していますので、冬に入る前は特に冬タイヤの価格は上がっている傾向があります。
しかも比較的新しい=ゴムの硬化や紫外線に当たっている可能性が低いタイヤもどんどんなくなっていってしまうので、これも冬を迎える前というよりも何だったら夏から動き始めても良いくらいだと思います。
安全かつより安価に冬を過ごすために、冬タイヤに関しては特に早め早めで行動しましょう。
バッテリー点検・交換
車はライト、エアコン、窓の開閉はもちろん、エンジン自体の駆動制御やハンドル操舵までもコンピューター制御によって行われます。
なので、その電源であるバッテリーがバッテリー上がり(完全放電)してしまった場合、それらの機能が使えなくなる、つまり車が使用できない状況になります。
通常車のバッテリーは車両が駆動してタイヤ、エンジンが回転することによって充電がなされ、充電量を消費電力が追い抜かないように設計されています。
ですが、冬季はその温度の低さからバッテリーの内部抵抗が増えてしまうため、充電効率が悪化してしまい、バッテリー上がりを起こしてしまう可能性が上がります。

実際、JAFの出動理由の3割はバッテリー上がりが占めているそうです。
ガソリンスタンド等で給油したついでにバッテリーチェックもしてもらえる場合も多いので、冬に入る前には必ずバッテリーの状態を確認しておきましょう。
ガラス内側の整備
冬季は車内と車外の温度差によってガラス内部に結露(曇り)が発生しやすくなります。
結露した状態では前方の確認がし辛く、出発まで時間がかかってしまいます。
だから結露を取り切る前にガラスをタオル等で拭いて早めに出発することも多いかもしれませんが、丁寧に拭かなければガラスの内側に目には見えない程度の凹凸ができます。
その凹凸によって、次回はより結露しやすい状況になりやすく、それは運転中にも結露を発生させやすくすることにも繋がりますので、基本的にはしっかりとガラスの内部を清掃する時間がない場合はガラスには触らず、デフロスター機能によってガラスがキレイになるのを待ちましょう。
結露については下記の記事でも触れています。
冬の環境から車を守るために
住宅設備の改善
積雪がある場合、まず出発の時点でかなりの足止めを食らいます。
それは車に降り積もった雪の除去にとどまらず、道路へつながる道まで除雪する必要があります。
その際、カーポートがあればまず車に大量の雪が降り積もるのを防ぐことができます。
でも「いや、結局道も雪かきするなら一緒では?」と思う人もいるかもしれませんが、大量の雪を目の前にすると、冷静な判断がし辛くなります。

これはその場面に直面しないとなかなか理解しづらいかもしれません。
なので、車に乗り込んで一度冷静になる時間を作る為、または積雪があっても車両へは大量の雪に当たることなくアクセスするためにも、暖かい時期にカーポートや除雪設備(融雪水道の配備、駐車場状況の変更等)を試案してみることをおすすめします。
一人の誤判断が多大な影響を与える
積雪がある場合は1件の事故による交通制限がかなり広範囲のものとなります。
それは事故の処理中にも積雪が続いてしまった場合、現場の除雪にも時間がかかってしまうためです。

私は雪の降っている日に1件でも事故渋滞に巻き込まれれば基本的に待ち合わせや時間通りの出社は安全のためにも守れなくともしょうがないと考えています。
スリップや視界不良によって冬季に事故が増えてしまうことは分かりますが、だからと言って事故自体を「しょうがない」と考えるのは別問題です。
逆にそれだけ多岐に影響を及ぼしてしまうという事実をしっかり理解し、とにかく事故やトラブルを起こさないという意識が結果的に自分の身を守ることに繋がります。

積雪していたり凍結の恐れがあるほど寒い日に飛ばしている車には絶対に近づいてはいけません...。
なので、そのために必要な準備はなるべく早く・確実に行うようにしましょう。
積雪に応じて不急不要な外出は控える
積雪はあらゆる予定を狂わせます。それは外出時の待ち合わせはもちろん、流通自体をも狂わせるため、様々物資の供給を途絶えさせてしまう可能性すら孕んでいます。
なので自分自身を含め、より多くの人が少しでも快適で安全な時間を過ごすために、不要不急の外出は積雪によっては避ける方が無難です。
コロナの流行によってお家時間の楽しみ方や、リモートワーク等の働き方も変わってきていますので、そんな日くらいは考え方や行動パターンを変えてみましょう。

というか豪雪地帯だとまず家から出られない日も多かったりしますが...。
まとめ
雪国では冬季の日常生活は特に慎重に過ごす必要があります。
上記でも記述している通り生活における行動に大きな制限が掛かってしまうからです。
ただし、その中でも自分の大事な車を守り、少しでも安全・快適に過ごすための準備や対策はあります。
ぜひ積雪のリスクがある地域にお住まいの人は、本格的に冬に入る直前よりさらに前から車両の整備を始めましょう。

冬直前はどこもかなりあわただしいので、比較的空いている時期から行動ないし計画を立てておきましょう。
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