車を所有する上で、その車両を駐車しておく場所の確保が必須となります。
ですが、車両はどこにでも停めておいて良いという訳ではなく、適当に停めておくと最悪の場合は車の故障等にもつながりかねません。
ですが、いざ駐車場を容易しようとすれば基本的には施工に関して費用が発生します。
なので今回は、比較的安価・簡単に施工できる駐車場の作り方・逆におすすめしない方法とその理由について紹介していきます。
おすすめしない方法と理由
実際に自分で施工した人の声
DIYで駐車場を作る方法
DIYならおすすめは砂利・砕石で作る方法
一番手軽にDIYで駐車場を作るのであれば砂利、もしくは砕石(さいせき)がおすすめです。
作業内容的には、対象範囲の雑草、大きな石、ゴミ等を撤去してから土を均して圧縮し、その上から必要な量の砂利・砕石を敷き詰めるだけです。

土を圧縮するときに転圧機を使うくらいで工具類が特に必要なく、転圧機もホームセンター等でレンタルできます。
また、砂利や砕石はもともと色や形が完全には一致していないので、ムラというものが起き辛く、失敗しにくいというメリットもあります。
詳しくは下記の記事でまとめています。
時間を多く取れるのならコンクリートでの施工も
一般的に個人宅で整備された駐車場といえばコンクリートで舗装された床面を思い浮かべることが多いかと思います。
コンクリートでの施工はおおまかにいうと、材料である生コンクリートを対象範囲へ流し込むための枠材を作成し、そこへワイヤーメッシュ(荷重を分散させるための鉄製の格子)を敷いてからコンクリートを徐々に流し込んでいって作るという作業になります。
ただし、一般の素人の人が1から作業するとなると、DIYでの施工は不可能ではないものの、以下の理由からかなり膨大な時間がある人でないと簡単にはおすすめできません。
コンクリートでのDIY施工を簡単にはおすすめしない理由 ・まず生コンの入手が難しい
・水はけのための勾配の調整が非常に難易度が高い
・生コンクリートの水引きを見極め辛い
・余ってしまうと廃棄が結構面倒
・初見でキレイに仕上げるのは相当なセンスが必要
なので、経験しながら勉強するぐらいの気兼ねと時間がなければ、結果的に「最初から業者へ依頼すればよかった...」となりかねません。

業者が高額な費用を請求するのはやっぱりそれなりの理由があるんですね。
ただし、キレイに仕上がった際の見た目や使い勝手はやはり非常に優れているので、もしどうしても自分でコンクリートを打ちたいという場合は、まずはしっかりと準備を行ってから施工に入りましょう。
出来なかったとき、簡単でもホームセンター等は避けるべき
よくホームセンター内の看板には駐車場等の製作を承る旨の掲示があります。
資金さえあれば手軽に上記のようなコンクリート施工も依頼することができるため、その看板をもとにホームセンターへ依頼される人もいらっしゃるでしょう。
ですが、少しでも費用を安くしたいと考えるのであれば少なくともホームセンターへ依頼するのは避けた方が無難です。
というのも、ホームセンターへ依頼したとしても、実際に施工するのはそのホームセンターと取引している外構業者等になり、ホームセンター側が施工する訳ではありません。
そしてもちろんホームセンターも業者を紹介して終わりという訳ではなく、実際にかかる費用(業者が施工するためにかかった費用)に紹介料・手数料が上乗せされ言ってみれば必要以上にお金を払わなければならなくなります。
なので、少なくとも駐車場をDIYで作ることが選択肢に入っているような人ならば、近所の外構業者等へ直接相談してみる方が良いでしょう。

「そういった手間と時間をお金で買うんだよ!」というごもっともな意見もありますが...。
おすすめしない方法と理由
固まる土での施工
ホームセンターやネットショッピングでは、コンクリートとまではいかないものの、「土を固める液剤」等をもちいて床面を固め、コンクリートの代用としている人もちらほら見受けられます。
ですが、駐車場はその対象範囲の上に何トンという車中+人の体重+積載物の荷重がかかります。
そしてもちろんその荷重はバランスよく均等にかかるわけでもなくバラつきもあるため、時間の経過とともに土壌の割れが発生してきます。
そうなると、車が傾いたりする恐れも出てきますので、本来の用途とは異なるようなもので代用するのはやめましょう。
慣れない中でのコンクリートでの施工
コンクリートは上記の通り難易度も高いですが、しょせんは自分しか見ないという理由で不格好でも施工を仕上げ切ってしまう人もいます。
ですが、表面の斜度を調整を怠ると、一部にだけ雨水が溜まったり、厚さが不足して強度が落ち、こちらも割れを発生しやすくなる可能性が出てきます。
そしてもしやり直そうとしても、一度固まったコンクリートの処分は処理場へ持ち込む等しないと処分できない市町村もあるので、さらに難儀を極めます...。

もしDIY=手軽にできる作業 という考えの人は、コンクリート施工は手を出さない方が無難です。
タイルを敷き詰める方法
タイルはその配置方法によっては見た目もオシャレになるため、駐車場へ使用されている人も多いですね。
専用のタイル自体には必要な耐荷重が設けられているため、乱暴で雑な取り扱いをしなければ荷重による割れが簡単に発生するリスクは低いです。
ただし、タイルはあくまで「表面」に過ぎず、タイルの下にはバサと呼ばれる下地やセメントを打っておく必要があり、しかもこの下地の段階で勾配の斜度等を設定しなければなりません。
これらを怠ればタイル自体は平でも、少し離れて見るとボコボコの表面になってしまいますので、コンクリート施工同様によほど勉強する時間がない限りはDIYでの施工は避けた方が良いでしょう。
実際に自分で施工した人の声
駐車場コンクリート拡張DIY👷♂️
5台目になると型枠真面目に作るのが面倒になってきて超手抜きマルカン+コンパネ一枚型枠😅
マルカンの輪っかにラッパ頭のビス引っ掛けつつ締めてあげると意外としっかりホールドされてアリだった。#DIY#土間打ち#梅雨入りしてミキサー車呼ぶタイミング😂 pic.twitter.com/qH9N7JiuRw— Komei Watari (@watarik) May 30, 2023

やっぱり慣れている人の作業は安心感がありますが、そんな人ですら難儀と感じる作業なので、一般の人が簡単にできるものではなさそうです。
庭を駐車場にするDIY簡単に終わるかと思っとったんやけど休みの日、土日でほぼ1人でして半年かかってしもた…( ̄▽ ̄;)
でもやっとほぼ車2台分の駐車場出来たんで後はぼちぼちやればええからこれでやっと肩の荷がおりた…( ›´ω`‹ )
まじで疲れた…0(:3 _ )~— ふれぶる🐶 (@FreBull87) May 28, 2023

作業自体が好きな人でないと、難しい作業を半年続けるのは結構ハードルが高そうですね...
自分でやれば安くなるhttps://t.co/WlFJRL0IWh#滋賀 #テラス #土間 #草 #DIY #オワコン #駐車場 #庭コン #生コンビニ
— 庭コン・生コンポータル (@NagaokaRmc) May 31, 2023

コスパを重視されている姿勢はシンプルに尊敬できますが、レベル高すぎ...笑。
本日の駐車場DIY。ちょっと上手くいかなかったけど許容範囲内。コンクリで一番難しいのは欲しい量丁度を練ることで、これは個人のDIYではほぼ無理だと思う。 pic.twitter.com/3P020YooDx
— わだだわ (@w_m818) May 6, 2023

実際にやったからこそ分かる情報で、こういう人の発言は重みがありますね。
ただし、実際に駐車場を作ってみることで、見えてくることもありますし、その用途も人それぞれです。
自分の駐車場を貸し出したり、全国各地で提供されている駐車場を予約して利用できる「特P」を使えばその可能性もされに広がってきます。
下記の記事で紹介しています。

ちなみに特Pに提供する駐車場は、別に整備されている必要すらありません。
まとめ
駐車場の製作には結構な費用が掛かります。
そのため、上記のような方法を用いて少しでも安上がりにすべくご自身で製作・施工される人もいます。
個人的には、施工に必要な内容(施工手順、下準備、道具・資材等)を理解して手配し、かつ時間も取れるのならばおすすめです。
ただし、冒頭でも述べているように車両の不具合・故障や、そして事故にも繋がりかねない場合もありますので、労力的に・もしくは使える時間的に厳しい場合は多少費用を多く払ってでも専門業者へ依頼することをおすすめします。

施工費用が高い=それだけ難儀な作業という見方をして、安心料を払う気持ちで業者へ依頼するもの大事なことですよね。
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