コーティングは一度施工(種類によっては数回重ねることで)すればしばらくの間、メンテナンスが楽になることで見た目のキレイさを保ちやすくなります。
しかし、いずれかはその効果が切れる(=コーティングが剥がれる)ので、その際は相応の対応をする必要があります。
本記事では、そういったコーティング効果が薄れてきた場合の対処方法について記述しています。
再コーティングの重要性
【疑問】違うコーティングをするとどうなるか
コーティングが剥がれてきているときの対処法
コーティングには数千円で簡易施工できるものから数十万円するほど高価なものまで幅広い種類があります。
安価で簡易施工できるものならば再度施工すれば問題解決ですが、高価なものではどうしても再施工に二の足を踏んでしまうこともあるでしょう。
そこでまずは、そもそもコーティングが剥がれてしまっているのかを確認しておきましょう。
本当にコーティングが剥がれているのかどうかでその後の対処の仕方が変わってきます。
また、コーティングの重要性については以下の記事でも紹介しています。
コーティングの剥がれの確認方法
コーティング車のボディの塗装上に新たに保護層を作り出すことで、ボディ本体を外部からの影響から防御します。
しかしその層は目視で確認できるものでは無いので、コーティングの層があるのかどうか分かりにくいです。
ガラスコーティングなんかだと洗車後の輝き具合で「あ、効いてるな!」と感じることはあるかもですね。
なので結論、確認方法としては汚れの落ちやすさで判断するのが良いです。
よく勘違いされるのが、コーティングは汚れを防ぎ、撥水効果を果たすものという認識です。
これは半分当たりで半分が誤りです。正しくは以下の通り。
本来のコーティングの意義 ・ボディを汚れから防ぎ、常にテカテカに輝かせる → ×
・洗車にて汚れを落ちやすくさせる → ○
コーティングの施工有無に関わらず、屋外で使うものなので当然汚れは付着します。
コーティングは、施工していれば洗車をすることによって購入当初の輝きを取り戻しやすくなりますよ。というものであることをまず認識しておきましょう。
その上で、その汚れが水洗いなどで簡単に除去できるかどうかを見てみましょう。
効果がなくなっている(=剥がれてしまっている)場合、水洗いでは汚れを落とすのに時間がかかったり、強い力で擦らなければ落ちなくなっていたりします。
撥水効果(親水効果)が切れた=コーティングが剥がれているは誤り
コーティングされている車を洗車したあと、目に見える効果として撥水効果(水を弾く効果)を確認できると思います。
これはコーティング層の粒子よりもその上に付着した水分の粒子の方が大きいため、走行時に水分が玉になってボディ上を滑っていきます。(粒子が同程度のサイズであった場合、滑りにくい)
凸凹した道よりも、高速道路のように平坦な道の方が走りやすいのと同じ感じです。笑
なので、この撥水効果が切れた=コーティングがなくなった思い込むのは分かりますが、実際はコーティング層の上に新たに汚れの層が出来てしまい、その上にある水分が動きずらく(弾きにくく)なっていることが多いです。
つまりこの場合はその「汚れの層」を除去することによって、再び撥水の効果を得る事ができるでしょう。
ちなみにカー用品店やネットを見ていると、撥水の同義語のような感じで親水という言葉が出てくると思います。
親水は水を弾くというよりも、流れ落ちやすくするような状態の事を言い、このことによって水分が玉になりにくく、水垢汚れなどを防ぐ効果があります。
親水と撥水
こんだけ見え方に差があるのにメーカーがわからんのかのー🚛#日野自動車 #17プロフィア #親水 #撥水させてくれ #後ろがなーんも見えん #夜はさらに見えん pic.twitter.com/EjfyVVjmPO— さくん🧸🔞 (@sa49crew) August 25, 2022
剥がれているなら潔く再コーティング
上記を踏まえた上で、剥がれていると判断した場合は再コーティングを施工するのが一番の解決策になると思います。
カー用品の中には、コーティングの施工後に使うトリートメント類も販売されていますが、それはあくまで現在のコーティング寿命を延ばすためのメンテナンス用品の場合が多いです。
肝心のコーティング自体がなくなっている場合はその意義を果たせませんので、改めて施工し直すのが本来のボディの為になります。
再コーティングの重要性
新車を買う時は意気揚々とコーティングを施工したけど、しばらく乗ってきたのでこれからはコーティング無しでも良いかな。と考える人も多いですよね。
しかし、再コーティングは今後安全なカーライフを送るために、しいては下取りや買取に出す際にもメリットがありますのでご留意ください。
古い車ほどよく汚れる・痛む
車が古くなってくると、それだけ外部からの影響(傷、紫外線、熱など)を長く受けてきているということになります。
それらの影響を受けるほど、例えばダメージによってボディ表面に小さな凹凸ができやすくなります。
この凹凸は汚れを付着しやすく、また落ちにくくさせる事であることから見た目にも影響が出やすくなってしまいます。
また紫外線は車の変色を進める(日焼け)効果がありますので、ボディの保護層が弱くなってきている時ほどより大きく影響が出ます。
車も経年でいろいろ痛んでくる。
点検の度に不具合が見つかる。
日常的に使っていても不具合が見つかりいろいろ維持費もかかる😂
車を移動手段と考えたり走ればいいやくらいに思ってる人が羨ましい。#経年#経年劣化#車#点検— hiro kawai (@hirokawai0228) August 27, 2019
加えて、コーティングには見た目だけではなく車の腹下部分への影響を防ぐもの(防錆アンダーコート)もあり、こちらは車の性能・安全性にも大きく関わる部分になります。
安くはない費用を払って施工するものなので、渋りたくなるお気持ちは分かりますが、今後のカーライフや未来の家計事情を加味した上で、再施工することをお勧めします。
雪国では道路に融雪剤をまく関係上、腹下へのダメージが出やすいためその部分へのコーティングはボディ表面よりも気を使います。泣
メンテナンス意識が高まる
当たり前ですが、新車よりも長く乗っている車の方が受けているダメージは多いです。
ということは古い車程メンテナンスが重要になります。
コーティングをすれば、お金を払ったり手間をかけたりすることで今後のメンテナンス意識の改善にも繋がります。
その結果得られるものが、小さな傷に気付く程度なのか、マフラーがサビで大きなダメージを受けていることに気付くなのかは分かりませんが、安全のためにも古い車程よく目をかけなければならないことを考慮しておきましょう。
【疑問】違うコーティングをするとどうなるか
趣味や金銭的な部分を含め、コーティングの種類を変えてみたい(撥水タイプ→親水タイプに変更、樹脂系コーティング→ガラスコーティングへ変更 等)ときもあると思います。その際はどのようにするのが良いでしょうか。
結論:古いコーティングはしっかり剥がす
これはこれから施工するコーティングをしっかりボディ表面に密着させるためです。
古いコーティング剤が表面に残っていると、新しい液剤がボディに付きにくく、また落ちやすくなってしまいます。
古いコーティング剤は研磨粒子が含まれたクリーナーなどを用いて少しずつ根気強く落としていく必要があります。
ガラスコーティングなどではなく、簡易コーティングであったとしても、定期的しっかり丁寧に重ねられたものは強固なものになっていることもありますので、違うコーティングを行う際は注意しましょう。
ガラスコーティングなんかはそもそもまず簡単には落ちないのが売りなので、根気がいりますよ…。
コーティングはやっぱり業者へ依頼するのがベスト
自分で全てを行いたい人からすれば邪道と思われるかもしれません。
しかし、洗車を含めてコーティングなどの施工には知識・労力・費用、そして何より時間がかかります。(数日かかることもある)
そこに時間をかける事を楽しみとしている人であれば全く問題ありませんが、生活において時短を意識し、その延長として車のコーティングを検討している人であれば、施工はプロに任せた方が無難です。
技術料を支払う訳ですので、当然自分でやるよりも高額にはなりますが、希望に合わせて金額別に複数種コースがある店舗もありますし、何より任せっぱなしにできる(別の部分に時間を使える)というメリットがあります。
ただし、どうしても費用を抑えたいのであれば、ピカピカレインというガラスコーティングを用いれば、初心者でも比較的簡単に本物のガラスコーティングを施工することができます。
まとめ
コーティングは種類にもよりますがいずれ剥がれてくるものが多いので、いざそうなった時にどうすべきかを事前に検討しておきましょう。
また、検討の内容については今の車のみならず、今後乗り換えるであろう予定(時期・予算)も含めて考えておくのが良いと思います。
技術が発達して一生コーティング不要の塗装なんかが安価で出てくると良いですね。笑
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