皆さんはキーケースはどういった基準で選んでいますでしょうか。
車本体もそうですが、キーケースは持ち歩くものであるため、選ぶ際も慎重によく考えて選んでいる人も多いと思います。
その中で本革はキーケースに選ぶにぴったりの素材です。
様々なブランドが本革でキーケースを展開していますよね。
なので本記事では、キーケースに本革を選ぶ理由と、本革を選ぶ際のポイントについて記述していきます。
本革のキーケースを選ぶ際のポイント
口コミもチェック
キーケースに本革を勧める理由
丈夫で永く使える
日用品にも幅広く使われている革ですが、その理由は金属ではないため加工自体は比較的行いやすいということと、非常に丈夫=耐久性が高いという点が挙げられます。
例として、皮革の中でも人気の高い「サドルレザー」と呼ばれる革は、もともとは馬具として使うために製造された皮革です。
サドルという名前の通り、乗馬の際に人間の体重を預ける場所に使用するために製造されているので、非常に様々な応力に対して耐久力があります。
なので、キーケースや財布等の大きな力が加わりにくいものであればまず革自体が壊れるということは考えにくいです。
革そのものよりも革に取り付けられているファスナーやホック等の金具の方が先に壊れることが多いですね。
使うほどに魅力が増す
これも革を使う上で非常に重要なポイントになります。
そもそも「かわ」には「皮」と「革」の2種類があります。
「皮」は牛や馬の皮膚を剥がした状態のものを言います。「皮」はそのままにしておくと次第に腐ってしまうため、小物などの素材として使うためには鞣し(なめし)という加工が必要になります。
この鞣しには大きく分けて「クロム鞣し」と「タンニン鞣し」があります。
クロム鞣しは塩基性硫酸クロム塩という化学薬品を使用し、早くかつ安価に製造し、なおかつ新品(もしくはキレイな状態)の状態を永く継続させることに富んだ鞣し方法です。
一方のタンニン鞣しは天然の植物から生成されるポリフェノール化合物=タンニン溶液(渋)を使用して鞣す方法で、この鞣し方は時間・手間が非常かかるため、比較的高価な値段で取引されます。
これだけ見るとタンニンを選ぶ人はいないですよね。
そんなタンニンで鞣された革はクロム鞣しの反対で、使用するにつれ経年変化やエイジングと呼ばれる変化が起こります。
この経年変化の例を挙げると、新品時にはマットな触感であった表面が次第に艶が現れたり、薄かった色が同じものとは思えないほと濃い色に変化したりします。
経年劣化と呼ぶ人もいるくらいなので、いわゆる「味」が出てくることに抵抗がある人はクロム鞣しの方を選ぶのが無難です。
革好きな人にはたまらない変化ですので、せっかく本革を使うのなら使い込むことで新品時よりもどんどん魅力が増していくタンニン鞣しはかなりおすすめです。
メンテナンスも楽しい
ほとんどのものがメンテナンスは基本的にしなくて良いに越したことはありません。
ですが革は定期的に空拭きしたり、オイルを塗布したり、クリーナーで蓄積した汚れを除去したりすることすらも楽しいという人も多いです。
全く興味のない人からしたら変な人だなと思われるかもしれませんが。笑
そして定期的にしっかりとメンテナンスしている革は見た目の印象を大きく損なうヒビ割れや変色(経年変化とは異なる)といった状態を回避しやすくなるため、さらに永く使うことも可能となることも多いです。
ちなみに一般的にはしっかりメンテナンスした本革は10年は持つと言われています。
本記事の内容であるキーケースに革を使うのであれば、乗り換えるまでしっかりとカーライフに付き合ってくれるので、素材としてはうってつけです。
ちなみに、安価な合成皮革(いわゆる合皮)は3年ほどで加水分解という表面がボロボロになる変化が訪れてしまうものが多いです。
本革のキーケースを選ぶ際のポイント
コバや縫製に注目
縫製は革同士、もしくは革と金具類を固定するためにミシン等で縫い合わせている部分のことでイメージもしやすいと思います。
一方のコバとは、革製品の端の部分のことを差します。
コバは最もダメージを受ける場所なので、何も処理をせずにそのまま使用しているとだんだんと繊維がほどけてきて、見た目が悪く(ボロく)なってきやすいです。
↑革財布の処理されたコバ部分
あえて切りっぱなしにして経年変化を感じやすくしている粋なメーカーもあります。
縫製やコバはその革製品メーカーの手腕がはっきりと表れる部分なので、どれだけ上質な革を使っていようと何カ月程度使ったくらいで壊れてしまい、製品としての機能を果たせなくなります。
なので、永く使える製品を選ぶためには縫製やコバの作りがしっかりしているという点がマストになります。
個人的には縫製はキプリス、コバや革の上質さはワイルドスワンズがおすすめですが、他にも素晴らしいクオリティのブランドがたくさんあります。
実際に使うシーンを想像する
例えば、タンニン鞣しのナチュラルカラー(染色されていない)は、使用と共にだんだんと色が濃くなってきて、3年も使用すればかなり色が変わってきます。
↑経年変化によって色が変わり、艶が上がってきている革
ただし、それまでの間は雨や雪をはじめとした日常生活における水分が付着した場合はシミになりやすく、その跡も消え辛いです。
なので、最初の色が気に入ったからと言って鞣し方およびその人の使い方によっては、自分の思い描くような状態からかけ離れてしまう場合もあります。
その点、黒に染色された革は落ち着いた大人カラーですが、外で使うシーンが多いもの(汚れるリスクが高い)にピッタリです。
また、キーケース内に車のキーのみを保管するのか、家の鍵や小銭等も併せて保管するのかなど、実際に使い始める際の状態と、キーケースの機能(どれほどのキャパがあるのか)がマッチしていないと使い辛いものになってしまいます。
本革のキーケースは比較的高価なものが多いので、がっかりせずに済むようにたかがキーケースと思わず、使う状況や収納力についてしっかりイメージを持って物を選びましょう。
ハイブランドは使える期間が短い人もいる
これはハイブランドを否定する訳ではありませんが、誰もがロゴを見ればわかるようなブランドの場合、その劣化具合はより顕著に表れやすいです。
もちろん、劣化(ダメージ具合)の程度はその人の使い方やメンテナンスの方法によって様々なので一概に永く使いたいならハイブランドはダメという訳ではありません。
ですが、革製品は普通に使用していれば当たり前に小傷やシミ等ができてしまいますが、人によっては「それは劣化であり、交換すべきサイン」、「ボロくなっている」という捉え方をする人もいます。
なので、使い方が粗い、水に濡れるシーンで使うことが多い、人に小物を見られることが多い等の人は使える期間が短くなってしまうことが多いです。
シンプルにボロボロのハイブランドはもはや味ではなく貧乏臭さを感じてしまいます...。
その中でも、どうしてもお気に入りのブランドで使いたいものがあるのであれば、やっぱり鞣し方や縫製・コバ、そして色にこだわって検討しましょう。
口コミもチェック
キーケースに使う革に対して魅力を感じている人の意見を集めてみました。
クリスマスでキーケースをいただきました
緑だし、いいやつやん…
感謝感謝本革だし、大切に育てよ pic.twitter.com/i5M0zDcrPN
— ぽちまる【ぽるちーに】 (@pochisyun) December 20, 2023
⑨
Hender Schemeの財布と名刺入れとキーケース。あとカバン。
昔から、革が変化していく様子、手入れするのがほんと好きなんですよね…。 pic.twitter.com/TxqWfBYEix— (@_iam_me____) December 13, 2023
一週早いクリスマスプレゼントをもろた
財布と合わせてたキーケースが10年弱使用で逝ってしまったのでとても嬉しい☺️
新旧比べるとだいぶくたびれてることに気づいたけど味も出ていた華やかさはないけどクラシカルで使う程革の良さが出てくるdunhillはお気に入り pic.twitter.com/5NFi6UAzB9
— ぽてと☂️ (@potato__0821) December 17, 2023
キーケースに同じとこの使ってて気に入ったので財布も揃えました。
この変化も革の醍醐味ですよねぇ— さば (@sabarider) December 18, 2023
キリさん、こんばんは
素敵なキーケースですね
革って育てるの楽しいですよね
私は財布を大切に育ててます✌️
キリさんも楽しみながら、大切に育ててくださいませ‼️
途中報告お待ちしてます♪♪— Sato-Kazeё (@SatoKaze0614) December 20, 2023
新居の鍵用にキーケース買ったらマジで良くて革ハマりそう
— 黄身のおーじ様 (@eggeggeggegg01) December 17, 2023
やっぱり自分だけの形・色に育てていく(馴染んでいく)のが革の魅力ですよね。
まとめ
本革はその丈夫さからビジネスグッズからスポーツ用品まで幅広く、なおかつ歴史的にも非常に永く使われている素材です。
そのため、デザインや強度等本革に似せた素材の物も人気があるため、わざわざ本革を選ぶ必要はないと考える人もいるでしょうが、本革には”本革にしかない良さ”が確かにあります。
本記事の内容が大事なカギ類を保護するために良い品を選ぶ参考になれば幸いです。
コメント